Joyoliving News : 2021年05月17日掲載

歴史薫る町にかつての活気を

たまり場+地域物産品販売+ワーキングスペース「iriai Tempo」 つくば市北条にオープン

つくば市の北部、筑波山の麓に位置する北条地区に、3月26日にオープンした「iriai Tempo(イリアイテンポ)」。地域住民の「たまり場」と「地域物産品の販売」、「ワーキングスペース」を併せ持つ店舗は地域コミュニティーの拠点としてのみならず、少子高齢化が進む同地区がかつての活気を取り戻す呼び水としても期待されている。

橋永さん

畳敷きと板張りの空間に地元作家の作品が調和する。
「とにかくほっとする空間。仕事もはかどります」と橋永さん

筑波山神社の門前町として栄えた江戸時代の史跡や文化財、土蔵造りの家が今なお大切に受け継がれているつくば市北条。

築100年の古民家を改修し、地元の藍染作家が田植え時期に水面に映り込む「逆さ筑波」をイメージして藍で染め上げたというのれんをくぐると笑顔で出迎えてくれたのは、iriai Tempo代表の橋永貴郁さん。

店舗外観

築100年の重厚感ある佇まい

名刺の肩書は「番頭」。

この春に筑波大学を卒業し、都内の会社に就職。現在は新入社員研修中だという。

「4月から研修先の横浜と東京、そして北条を行き来する毎日。通勤時間はかかりますが、本を読んだり考え事をしたりと有効活用しています。意外と何とかなるものですね」。

15年間で人口が約19%減少し、少子高齢化が深刻化する北条地区に橋永さんが自転車でふらりと立ち寄ったのは約2年前。

就職活動に行き詰まり、大学生活では縁遠かったというつくば市の旧市町村時代に生活の拠点として発展してきた、いわゆる「周辺地域」の散策を始めた。

中心部とは異なる豊かな自然や歴史に触れるうちに、地域創生や地域のコミュニティーに興味を持ちいつしか情報収集と散策がライフワークに。

北条地区に立ち寄った際にたまたま出会った地元の人の懐の広さと地域に対する愛情に惹かれ「気がついたら町づくりの会議に参加していました」。

のれん

目の覚めるような藍染ののれん

北条地区では2007年に街の活性化と商店街の賑わい創出を目的に「北条まちづくり振興会」を立ち上げ、2019年には若手メンバーを中心に青年部会が派生しイベントを開催するなど行政の後押しもあり振興に向けた取り組みを進めている。

2020年には「つくばR8地域活性化コンペティション」を機に青年部会メンバーを中心に8人で合資会社iriai Tempoを設立。東京出身の橋永さんを含め6人は移住者だが、すでに地域に根ざしている各分野のエキスパートが集まった。

店内

地元作家の作品や地場産の食品が並ぶ店内。買い物はキャッシュレスで

「一介の大学生を温かく迎え入れて、居場所を与えてくれたこの町の人たちと、場の空気感がとても好き。かつての自分のように、iriai Tempoが人をつなぎ何かが生まれる場になれば」と橋永さん。

日本に古来からある共同利用の入会(いりあい)に、イタリア語で時を表すテンポと店舗をかけたiriai Tempo。

北条の歴史に敬意を払い、古民家の重厚感を残しながらキャッシュレスの店舗にWi-Fi完備のワークスペースを設け、集う人から自由な発想が生まれるよう余白を残したという拠点は、どこかゆったりとしながらも可能性に満ちたスペースになっている。


たまり場+地域物産品販売+ワーキングスペース「iriai Tempo」

住所/つくば市北条145
営業/月曜〜土曜 9:00〜18:00(不定休)
メール/ iriai.tempo[at]gmail.com ※[at]は@に置き換えてください


Mapはこちらから


Facebookはこちらから


Instagramはこちらから
Ads by Google

facebookページ「つくスタ情報局 ~つくばスタイルの魅力発信!~」

最新の特集

PAGE TOP