Joyoliving News : 2021年02月15日掲載

親子で「話し方」修業中

こども講談師、CFに挑戦中

つくば市の小学6年生吉村陸さん(12)が、プロの講談師から話し方などを学ぶ教室の開催費用を募ろうと、今月末までインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に挑戦している。

将来の夢は「紀伊国屋文左衛門のような商人になりたい」と話す陸君

講談は、落語や浪曲と並ぶ日本の三大話芸の一つ。

同じ話芸でも落語が登場人物の会話主体で構成されるのに対し、講談は主に武将や偉人の物語など歴史にちなんだ話を「読む」ことを極めた芸。

講談師は高座にある釈台の前に座り、張り扇でパンパンと机をたたいて調子を取りながら登場人物の描写や時代背景、日時や季節など事細かに語ることで聴衆を物語の世界に引き込んでいく。

起源については諸説あるが、江戸時代に徳川家康や諸大名に招かれ『源平盛衰記』や『太平記』などの軍書に講釈を入れて読み聞かせた赤松法印が始まりとされている。

「とても恥ずかしがり屋で、人前で話すことが苦手」という陸さんが講談と出合ったのは小学4年の時、母親の千鶴子さんがきっかけだった。

「家での会話が時に講談調になる」という吉村さん親子

仕事柄人と接する機会が多かった千鶴子さん。

「ここぞの場面でしゃべり過ぎて頭が真っ白」になっていた。

そんな時出合ったのが大手自動車会社の花形セールスマンから講談師に転身した神田山緑(さんりょく)さんの著書。

「伝えるスキル=人間力」という言葉に感銘を受け都内にある神田さんの教室に息子を伴った。

教室では「一休禅師衝立の虎」「三方ヶ原軍記」などの講談を皆の前で読み始めたが、恥ずかしさのあまり「どこで区切っていいかも分からなかった」という千鶴子さん。陸さんに至っては、緊張のあまり釈台に隠れてしまう始末。

それでも根気よく通い続けることで次第に間の取り方や一人で複数の人物を表現する「上下(かみしも)を切る」こともできるようになった。変化が表れたのは半年後。

思いついた順番にしゃべってしまい時に相手を困惑させていた千鶴子さん。

十分な間を取ることで話が相手にしみ込んでいく様子を待ってから次の話ができるようになった。

昨年発表した地方創生に関する研究論文の受賞式でも気持ちに余裕をもってプレゼンできた。

陸さんも人の顔を見て話せるようになり、以前よりも歴史が好きになった。

お気に入りは忠臣蔵。

玄の講談がきっかけで信玄堤や特産の梨など武功以外に興味も広がった。

通っている小学校や都内のホールでの講談も成功させた陸さん。

引っ込み思案な人生を変えてくれた師匠を招くことで「話すことや表現することに自信を持てる人がたくさん増えるとうれしい」と話している。


CFの実施期間は2月28日(日)までで、目標金額は20万円。詳細は「こども講談教室」まで。


講談師神田山緑さんに話し方や歴史を学ぶ教室は8月に市内で開催予定。返礼品は金額に応じ講談教室参加券、張り扇、つくばの特産品など。


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