筑波大学では、コロナ禍で実家からの仕送りやアルバイト収入が減り経済的に厳しい状況に置かれている学生を支援しようと、教職員や地域の企業・農家等から集まった食料品をこのほど学内で無料配布。当日は約3000人が列を作った。
昨年末に行われた大学のアンケート調査では学生の7割が「アルバイトが減った」と回答。事態を受け大学側は普段から交流のある地元企業や農家等に支援を呼び掛け、米7t、カップ麺2万4000個、パスタ1000食、飲料1万1000本、白菜やキャベツなどの野菜や卵、菓子類など約20トンが集まった。
入口でアプリ認証を受けた学生らは手指を消毒し、手にした袋やキャリーバッグに次々と食料品を詰め込んでいった。また、「大人の優しさを感じた」「人の役に立てるようになりたい」など支援者へのメッセージカードを書くコーナーも設けられ、大きな荷物を置いてペンを走らせる姿が見られた。大阪府出身という理工学群の男子学生(20)は「こうした支援を受けられるのも大学職員や先輩方が地域とつながっていたから。自分もそうなりたい」と話した。
【 お詫びと訂正 】 当記事にて初出時に「寄付20万トン」と誤って記述しておりました。 正しくは「寄付20トン」となります。謹んでお詫びを申し上げるとともに訂正させていただきます。