Joyoliving News : 2020年09月07日掲載

霞ケ浦の「風」受けて

土浦の帆曳船、今年も優雅に湖面飾る

夏から秋にかけての霞ケ浦の風物詩「帆曳船」。土浦市が所有する2そうの管理・操業を担う「土浦帆曳船保存会」のメンバーは、今年も真っ白な帆を上げ風と波の流れを読みながら流麗に走行。この時期ならではの光景が、多くのファンの目を引き付けている。

帆曳船 帆が上がった直後の様子。この日は風量も含め操業期間中、3日あるかどうかという好条件に恵まれた=8月29日、霞ケ浦湖上


土浦帆曳船保存会のメンバー。幅広い世代が所属=8月29日、土浦・沖宿港

帆曳船の動力は「風」のみ。縦約9m、横約16mの一枚帆が受ける風力を利用して移動するため、船体は「横向き」に進む。風や波の影響を受けやすくバランスを崩しやすいため、操船には高い技術と繊細さが要求される。

もともとは水中に網を引いてシラウオやワカサギなどを捕る「帆引網漁」のため明治時代初頭に開発。1965年(昭和40)頃から効率や安全性に勝るトロール船の普及によりその数は減少の一途をたどった。その後、土浦市やかすみがうら市など3市は夏から秋限定で操業を開始。遊覧船上での観覧など身近さを追求した結果、霞ケ浦の風物詩として定着した。


土浦市所有「帆曳船」(同市観光協会提供)

土浦市所有の観光帆曳船は「七福神丸」と「水郷丸2」の2そうで、管理と操業は「土浦帆曳船保存会」が担う。2014年4月に発足した同会は現在10人で構成。霞ケ浦の漁師が激減する中「霞ケ浦の帆引網漁の技術」が国の無形民俗文化財に選出されたこともあり、新人の発掘にも注力している。「若手は希望の星。技術を身に付けるのは容易ではありませんが、末永く続けてもらえるよう期待しています」と古仁所登会長。

会長にスカウトされたレンコン農家3代目の高野亮太さん(29)は、5年前から帆曳船に乗る。「最初は不安でしたが、高くきれいに帆が上がった時の見物客の歓声や笑顔がうれしい」とやりがいを感じている。同じレンコン農家で乗船2年目となる大野恭章さん(27)は「家業を継いだ後、地域に根差した活動ができればと考えていた時に会長からお声掛けいただきました。霞ケ浦や帆曳船など地元の魅力を広めていきたい」と話している。

土浦市の観光帆曳船の操業は10月18日(日)までの毎週土・日曜、祝日。天候(雨天、強風、無風等)により欠航になる場合もある。


【問い合わせ】
TEL:029(824)2810/土浦市観光協会


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