Joyoliving News : 2020年07月13日掲載

再開めざし奮闘、 観光ボランティアガイド

地域のもてなし 慎重に、心込めて

訪れる人に地域の魅力や歴史を紹介するなど観光面の盛り上げに貢献しているのが、住民有志によるボランティアガイド。新型コロナウイルスの影響で先を見通しにくい今も、ウィズコロナやコロナ後を見据えて慎重に活動再開を目指している。感染症対策に配慮したもてなしや案内には、新しい取り組みが生まれる兆しも。手探りで奮闘を続ける人々を取材した。


遠隔ガイド運用の課題を検証。小型マイクを取り付けた見学会講師役の桜井康文さんに向けてスマホをかざす=6月27日、つくば市の筑波山

6月下旬、筑波山梅林。「つくば観光ボランティアガイド298(つくば)」は、離れた所からリアルタイムで案内する「遠隔ガイド」の可能性を探った。

オンライン会議のシステムを活用し、現在のアジサイの様子をスマートフォンで「中継」。発着地点ではパソコンに色鮮やかな風景がそれぞれのアングルで表示され、待機した同会の置田良一さん(69)が音声や電波の具合などを細かくチェックした。

「よく映ってた?」。戻ったメンバーは息を弾ませ画面をのぞいた。

変わらぬ「喜んでほしい」

40代〜70代後半の47人が登録する同会は、年間約250万人が訪れる筑波山が大きな活動拠点。登山者や観光客をもてなす常駐ガイドやイベント時に活躍するが、2月下旬以降休止を余儀なくされた。

「こんな状況でも活動を停滞させたくない」とオンライン会議を取り入れ話し合う中、ガイドにも生かせないかというアイデアが出た。現地ガイドとやり取りしながらどこからでも楽しめるオンラインツアーは、山口県の「萩ジオパーク」で導入するなどコロナ禍の観光で注目される。

つくばでは現地の体験を楽しんでほしいと、訪れた側に遠隔ガイドするやり方を想定。端末整備など導入に向けては課題があり、検討を続ける。来訪者の体調や雰囲気に気配りした直接のガイドを基本と考えるため「補助的な位置付けになるのでは」と話す会長の吉原一行さん(69)も、自分のペースで歩きたいといった理由でガイドを遠慮していた人など新たな利用に期待を寄せる。

大型連休前から閉鎖・運休した中腹の公営駐車場やケーブルカー、ロープウエー等は、緊急事態宣言解除後の5月18日に再開。その後の県境移動自粛解除など観光面で少しずつ動きが出ている中、同会では「密」を避けるなど新しい様式を検討。7月にも週末常駐ガイドの試験再開を予定していたが、感染増加傾向から慎重に判断していく。

吉原さんは「お客さんに喜んでもらえるのはありがたい。つくばや茨城を好きになり、また来てくれたら」との思いで活動を続けている。

来訪者も協力


1.パソコンで映像や音声の様子を確認=6月27日、筑波山おもてなし館

2.「知ってもらうことはまちの活性化にもつながる」と語る土浦市観光ボランティアガイド協会会長の金丸さん(右)=6月29日、土浦市中央のまちかど蔵野村

他市でもさまざまな動きが見られる。6月下旬〜7月初旬の2度の週末、歴史的街並みを構成する土浦市の土浦まちかど蔵「野村」を訪れた人に、同市観光ボランティアガイド協会の役員らが対応した。

希望者に周辺を案内する常駐活動の再開に向けた判断材料にしようと試験的に実施。会での話し合いを経て今後の方針を決める。以前は1日当たり20〜30人ほどに案内対応したが、この4日間は2〜12人と少なめ。万一の場合の対策として、連絡先記入を依頼した。「心配でしたが協力的に書いていただけた」と同会の佐藤文夫さん(76)。

同会では常駐活動のほか名所案内やイベント時のガイドなどでまちの活性化に寄与しているが、2月以降はすべて取りやめ。「さまざまな対策を徹底し、(コロナの)状況を見ながら少しずつ復活していければ」と会長の金丸興治さん(79)。

また、日本ワインの歴史をめぐる日本遺産認定や牛久シャトーのレストラン再開でPRの機運が高まる牛久市では、有志約15人で今春旗揚げ予定だった「牛久まちあるきの会」(坂弘毅代表)が本格始動を目指している。

このところの新型コロナ感染者の増加傾向による影響を踏まえつつ、少しずつ動き出した各地域のボランティア。「もてなし」活動への手探りが続く。


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