Joyoliving News : 2020年06月22日掲載

龍ケ崎名物コロッケ20年

希望をつなぐCF実施

「コロッケでまちおこし」が進む龍ケ崎市。その原点となった女性グループのコロッケ作りが、今年で20年を迎える。地元店などに輪が広がり全国区の名物になった取り組みは、「おいしい」と頬張ってくれる人の笑顔が何よりの原動力。新型コロナウイルスの影響による苦境を乗り越えようと、このほど有志らがクラウドファンディングを実施。希望をつなぐ。


コロッケを揚げる吉田京子さん。「まずは食べてみて、込められた思いを知ってほしい」と勧めてくれた=龍ケ崎市のチャレンジ工房どらすて

龍ケ崎市内の精肉店や飲食店などで各店自慢の味を楽しめる「龍ケ崎コロッケ」の一つが、「まいんコロッケ」。商店街にある施設を拠点に製造・販売され、初期からの定番ポテトコロッケはじめ、黒豆入りや地元産トマト入りなどバラエティー豊かな約10種類が並ぶ。

市商工会女性部有志の手で始まり、現在は60代~80代の約10人が仕込みや揚げに参加。多くは草創期からの仲間で「皆で作る楽しみも感じています」と、同女性部顧問の吉田京子さん(77)は声を弾ませる。

缶詰ふたも利用

龍ケ崎に生まれ育った吉田さんは、家業のタイヤ店を切り盛りしながらさまざまなにぎわいづくりに注力してきた。「龍ケ崎を元気にして次世代につなげたい思いでした」。契機は2000年6月。中心市街地活性化策として、銀行跡の建物を活用した市営の漫画図書館「市街地活力センターまいん」が開設(18年閉館)。都内でコロッケを食べ歩く若者をヒントに「子どもに手作りの味を食べてもらおう」と女性部の仲間と意気投合した。かつて部活帰りに揚げたてを買い食いした懐かしさもあった。同年秋まいん駐車場の一角で手作りコロッケを売り始め、「おいしくない」と言われてもめげずに試行錯誤。当初は公民館を借りて調理し、タネの成形にだ円形の缶詰ふたも活用した。ホクホク感やそのまま食べられる味付けなど、おいしさにこだわった。

まちおこしの火、全国へ


(1)手作りの味を届け続けるメンバー。マスクの下は笑顔(2)にぎわいを見せる定期イベント「まいんバザール」の以前の開催風景。9月再開を目指す(龍ケ崎市商工会提供)(3)コロッケクラブ龍ケ崎の飯島進さん。CFに「たくさんの応援が寄せられてうれしい」と感謝=龍ケ崎市内

市のPR応援もあり行列ができるなど評判になると、翌01年にコロッケをメインにした市商工会主催の定例イベント「まいんバザール」が商店街で開始した。03年には精肉店や飲食店による「コロッケクラブ龍ケ崎」(現在18店舗)が発足。各店が自慢の味で競い合い、盛り上がりは加速。吉田さんはうれしい「ライバル」の出現にさらに燃えた。
一方、初期に聞かれた「コロッケでまちおこしなんて」という厳しい声にも、吉田さんらは「やってできないことはない」と前向きだった。延べ10年ほど同クラブ会長を務める飯島進さん(49)は、こうした積極的な姿勢は自身の刺激にもなり、「面白そう、頑張ってやってみようと思えました」。女性グループによる食の取り組みは注目を集め、出店やPRに各地を飛び回った。「たくさんの出会いや会話も楽しかった」と吉田さん。市内ではあらゆる企画やイベントが打ち出され、「コロッケのまち」が根付いてきた。13年開催の全国ご当地コロッケを集めたイベントは5万人が来場、14年にはネット投票で決めるご当地メシ決定戦で「龍ケ崎コロッケ」が日本一を獲得。市商工観光課時代から関わる市商工会事務局長の大竹昇さん(65)は「市外県外から龍ケ崎を訪れる人が増えた。行政と商工会が連携してまちおこしを進められた」と振り返る。

次世代へ、思い一筋

あっという間の20年と語る吉田さんの「おいしいコロッケでまちを元気にしたい。笑顔になってほしい」という思いは変わらない。春はイベント出店や仕込みで大忙しだが、今年は全て中止になり市内の催しも中断するなど売り上げが厳しい中、メンバー交替でなるべく店を開け「元祖」の味を届けている。「今やれることはやろう、ってね」
苦境を乗り越え笑顔でコロッケが食べられる風景を未来に残そうと、コロッケクラブの有志は新プロジェクトを立案。まいんコロッケを含む6店が、6月30日(火)までクラウドファンディングで支援を募っている。詳細はコロッケクラブ龍ケ崎HPで確認。

Ads by Google

女性ライフスタイル情報紙「Chou*Chou」

イベントカレンダー

facebookページ「つくスタ情報局 ~つくばスタイルの魅力発信!~」

最新の特集

PAGE TOP