2020年1月11日(土)

多様性の象徴「アップサイクルTシャツ」

常総、就労継続支援事業所の雇用増やしたい

「利用者に仕事の楽しさを感じてもらいたい」と梶原さん(右端)と利用者(WAcKA提供)
「利用者に仕事の楽しさを感じてもらいたい」と梶原さん(右端)と利用者(WAcKA提供)

心身にハンディキャップを持つ人や難病の人が通う常総市内の就労継続支援施設で働く人たちの雇用を増やそうと、廃棄Tシャツに新しい価値を吹き込む「アップサイクル」活動に必要な資金を募るクラウドファンディング(CF)が1月22日(水)まで行われている。

CFを実施しているのは、WAcKA(ワッカ、千葉県八千代市)。同社代表の梶原誠さんは、2015年9月の関東・東北豪雨後に生産拠点を常総市内に移転。大量に廃棄されるはずのTシャツを洗濯するなどして再生し、中でも商品にできない子ども用は糸にしてバッグや草履などを編む材料として販売していた。

長年繊維業界の第一線で働いてきた梶原さん。年間10億着が一度も袖を通すことなく処分されている現実に加え、ベトナムやバングラデシュなど海外の生産工場を視察した折に低賃金で劣悪な環境のまま働かされる児童らの姿に疑問を抱いてきた。

水害の後、それまで除草や引っ越し作業を行っていた市内の就労継続支援A型事業所「インクル・ベース」利用者の仕事が激減したと聞き、仕事の選択肢や雇用を増やそうと今回のプロジェクトを発足させた。

アップサイクルTシャツ(写真)は再生に適さないTシャツや端切れを裁断してパッチワークのように縫い合わせ、斬新なデザインを施し「新しい価値」を生み出すもの。CFの目標金額は67万円で、現在までに約45万円が集まっている。

調達した資金は縫製用ミシンの購入や利用者の技術向上のための講習会費などに充てられるという。梶原さんは「色も形もバラバラな布が一枚のTシャツとして新たな価値を生む活動です。チョコレートやコーヒーなど、安価な製品の裏にあるものを考えてもらうきっかけにもなれば」と話している。

CFは22日午後11時まで。詳細は「アップサイクルTシャツ 常総」で検索。

記事配信 [2020-01-11 09:30:07]

株式会社常陽リビング社 常陽リビング