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2019年2月18日(月)

まるで和菓子のよう どこでも飾れる「おひな様」

常総の長浜さん制作

美術家の長浜悦子さん(常総市、69歳)は娘の誕生をきっかけに、まるで和菓子のような色彩のひな人形を創作。造形作家として都内の動物園にあるゾウのモニュメントに携わる一方、3年前からは関東・東北豪雨で被災した郷里で作品展を開催。家のそこかしこに置ける小さなひな人形が2月21日(木)から市内でお披露目される。


坂野家住宅に展示されたひな人形

石粉が入った粘土を手のひらでこね、形を作っていく。制作のイメージは桜餅や大福などの和菓子。ある人形メーカーのテレビCMで「命」とうたっているように、長浜さんのひな人形も重要なのは「顔」。丸めた粘土の1カ所に指でくぼみを入れ、「顔の向きや形、色が決まると、もう出来たようなもの」。粘土が乾いたらサンドペーパーで磨き、アクリル絵の具で彩色すれば完成する。背丈5センチほどのひな人形は盆や皿に乗せると和菓子のように映え、「コーディネート次第でどのようにでも飾れるんですよ」。

スペースなくても

東京造形大学卒業後、服飾やインテリアなどの織物をデザインするテキスタイルデザイナーとして活躍した。複数の企業から仕事を請け負っていたが「1週間でデザインの流れは変わる。1日遅れただけでもダメ」という厳しい世界に身を置いた。大学時代に知り合った夫と27歳のときに結婚し、6年後に娘が生まれたのを機に主婦業に専念。孫のためにと母親が段飾りのひな人形を買ってくれたが、当時は都心住まいで飾るスペースがなかった。

娘が幼稚園に通い子育てに余裕が出てきた頃、どこにでも飾れる小さなひな人形の創作をスタート。作家活動をしている母親らと知り合い、グループ展を開いたことも背中を押した。ひな人形の制作は絵を描くのと同じく「インスピレーションが降りてくる」という。例えるなら、真っ白なキャンバスと向き合った時にモチーフや構図などが頭の中に浮かび上がるようなもの。ある時、こねて丸くなった粘土がまんじゅうのように見えたこともあり和菓子をイメージするようになった。

ひな人形づくりを始めて3年経った1993年、多摩動物公園(東京都日野市)からゾウのモニュメントの原型を制作する仕事が舞い込んだ。もともとは建築模型を手掛ける夫に持ち掛けられた話だったが、「面白そう」と引き受けた。与えられた期間は約1カ月。何度も動物園に足を運んでゾウを観察し、皮膚の型取りや実際にゾウの背中に乗せてもらって上から見た全体像を確認した。原型を元に作られた実物大のモニュメントは、園の入り口できょうも来場者を迎えている。「できることは全て協力してくれた。今でも園長や飼育係との付き合いがありますよ」。

娘のためが…


膝元に自身でつくった色見本や画材を広げ、粘土をこねる長浜さん

8年ほど前、実家がある常総市に戻った。2015年9月、関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、街に濁流が押し寄せた。住まいやアトリエも被害に遭い、夫妻の作品や資料が水に浸かったものの創作意欲は衰えることなく、翌年市内で初の作品展「いろはにほひな展」を開催。来場した市民からの「ほっとする」「癒やされる」などの声に「娘のためにと始めたことだけど、皆さんを和ませることができて良かったと思います」。

3回目の今年は、新作を含めた20点超の作品を展示する予定。ロール紙に転写した絵画と貝合わせの作品を使った演出も考えている。

「いろはにほひな展」は21日(木)〜28日(木)まで常総市生涯学習センター(水海道天満町4684)で開催。午前10時〜午後5時。入場無料。また、3月3日(日)まで国指定重要文化財「坂野家住宅」(常総市大生郷町)でも、ひな人形や貝合わせの作品が展示されている。共に月曜休館。

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