測量用航空機の軌跡をたどる企画展「空からの測量60年の歴史ーくにかぜが見た日本」が、地図と測量の科学館(つくば市北郷1、国土地理院構内)で12月20日(日)まで開かれている。
午前9時半〜午後4時。月曜休館(祝日の場合は順次翌日)、入場無料。
国土地理院では1960年(昭和35)に測量用航空機「くにかぜ」(ビーチクラフト・クイーンエア65)を導入。国土基本図整備事業のため、翌61年から空中写真撮影を開始した。
くにかぜは83年までに、日本の国土上空を地球5周半に相当する23万??を飛行し経済成長を遂げていく国土の姿を記録。
くにかぜの引退後、この役目は2号機の「くにかぜ?」(83年〜2010年)、3号機「くにかぜ?」(2010年〜現在)に引き継がれ、現在も災害時における緊急撮影や災害現況調査(情報収集)など行っている。
今回の展示では、3代のくにかぜが果たしてきた空中写真撮影や航空磁気測量などの役割、空中写真で見る地形の移り変わり、測量用航空カメラほか空中写真撮影に関する器材や資料なども紹介。
「空からの測量60年を振り返る展示です。国土地理院の測量事業推進に大きく貢献したくにかぜを通じ、地図や測量への理解と親しみを深めてもらえたら」と同館。
■問い合わせ 029(864)1872/地図と測量の科学館
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