Joyoliving News : 2020年03月30日掲載

舞がくれた、人生の彩り

よさこいソーラン団体代表 秋山 和美さん

阿見町に拠点を置く団体「秋山舞の会」を率いる秋山和美さん(68歳、同町在住)は、51歳で踊りに出合い、子や孫の世代と汗を流す日々を楽しんでいる。「引退」の文字が頭をよぎったこともあるが、周囲の支えもあって活動再開。華やかでパワフルなステージに向けて、熱血指導は続く。

「どっこいしょ、どっこいしょ」。1月下旬、町内で行われた「秋山舞の会」の定期練習。未就学児や小中学生、社会人ら十数人が曲に合わせ各ポジションで元気な声を響かせた。指示を出す秋山さんの愛称は「ボス」。メンバーの動きに目を光らせつつ、輪に入り体を弾ませた。「そう、お客さんに向かって『笑顔』だよ」

汗かく喜び共有


当日まで作っていたという衣装で踊るメンバー。行く先々で出会うファンとの交流も楽しみ(昨年5月、大子町で。秋山さん提供)

よさこいを始めたきっかけは、50歳で仕事中に遭遇した交通事故だった。首を手術する大けがに見舞われ、不安な気持ちを払いつつリハビリをスタート。ウオーキングなどに取り組んでいたが「どうせなら楽しめることをやりたい」と前から興味を持っていたよさこいの世界へ。

年長者らが生き生きと踊る姿に引かれ、「自分も」と奮い立ち地元チームに加入。手や足の振りから少しずつ始めたが、いざ踊り始めるとリズムが取れず苦戦。「焦らず大丈夫」「この部分は良く出来ているよ」など周りの励ましや、 身体の回復を実感できるような筋肉の張りがやる気を押し上げた。

徐々に曲に慣れ振りを習得し、定番曲「南中ソーラン」で仲間と踏んだ初ステージでは開放感を満喫。「趣味に没頭し、地道な練習の成果を発揮する喜び」を知った。

その後も踊りを磨き約4年後、念願の自身のチームで独立。子どもにも門戸を開くなど「どんな人でも受け入れ、家族のようなチームにしたい」との思いは今も同じ。かつて自分が温かく受け入れられた恩返しの気持ちも込めて指導に当たる。

現メンバーは県南中心に現在23人。孫や当初裏方だった長女も共に汗を流す。「どの子も、わが子のように」と接し、多世代の交流や子どもの心身の成長を見守れるのがうれしい。就職や進学を機に一度は離れたものの活動再開する社会人や「第二の母」と慕う若手もいる。衣装の着付けなど踊り以外の部分を下支えする裏方にも助けられて迎える本番は、「笑顔で楽しんでね」と踊り子たちを送り出す。「私にとってみんな、宝です」

みんなからパワー充電


メンバー全体に目配りする秋山さん。「口うるさい監督です」=1月24日、阿見町内

高校時代の同級生だった夫の介護や付き添いに専念するため、4カ月ほど現場を離れた時期もあった。60代を前に夫の病気が発覚し一緒に禁酒しようとすると「好きなことをやめられるのは一番苦しいから」と遮られ、よさこいの活動も快く送り出してくれた夫とは4年前に死別。当時チーム内外から寄せられた多くの気遣いに後押しされると共に、夫の優しさが思い起こされた。「今の自分を見たら心配するかもしれない」。沈む気持ちを立て直し、活動を再開した。

腰痛が悪化したためステージからは離れたが、今も調子がいいとつい踊り出す自分がいる。 15周年を機に「よさこいで阿見を盛り上げたい」との思いにメンバーが賛同し、2018年と19年に町内で会主催のイベントが実現。約10チームの競演で好評を博し、今秋も開催を計画している。

例年春以降は大会や催しでの他チームとの交流も楽しみだが、今年は新型コロナウイルスの影響が影を落とす。5月に大子町で開かれる大会が当面の目標。思うように練習できず新曲披露は難しい見通しだが「みんな力いっぱいやってくれるはず」と意気込む。 会の将来を見据え、衣装制作や準備など運営を若手に任せ始めている。「いつもメンバーにパワーをもらえて感謝」とにっこり。「引退?まだまだ先かな」 活動状況はツイッター「秋山舞の会」で検索。

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