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2019年11月18日(月)

かすみがうら市“仲人業”登録者に好評

出会いや見合い、市役所で

今春、かすみがうら市が運用を開始した婚活サポートセンターが登録者に好評を得ている。行政による“仲人業”を9年前に導入した常陸太田市の例を参考に、専門の婚活サポーターが親身なマッチングや交際後の見守りを実施。結婚を自己責任ではなく「地域の課題」として捉え直す取り組みに注目が集まっている。


「顔を見ると何となく(相性が)分かるようになってきた」と婚活サポーター=11月10日、かすみがうら市大和田の市霞ケ浦庁舎

 

少子高齢化を踏まえ、定住促進に向けた支援策として今春かすみがうら市市民協働課内に開設された婚活サポートセンター。

相談時間は毎週水曜(午後1時〜8時)と日曜(午前10時〜午後5時)で、登録は独身者であれば市内外を問わず誰でも可能。運用約半年で男性34人、女性11人が登録している。

 

「欄外」が大事

「会わせたい人がいる」。11月初旬、相談に訪れた30代男性に一枚のプロフィールが示された。相手のイニシャルや年齢、在住の市町村、職業分類など伝えられる情報はわずかだが、仲介する婚活サポーターで市臨時職員の飯浦征子さん(64)と井坂明弘さん(67)は「誠実な彼にぜひお勧めしたかった」と太鼓判を押した。

先方がOKすれば後日庁舎内で見合いとなり、初回のデートの約束までを手引きする。「そのうち(結婚)できるだろう」と構えていた男性。他の相談所との一番の違いを「希望条件を登録して相手の返信を待つのではなく、お二人が面談の中で自分の知らない一面を引き出してくれたこと」と話す。

面談でサポーターは提出されたプロフィールや条件欄に記載されていない個々人の性格や話し方などの印象をノートに書き留め、マッチングの機会をうかがう。これまで3組のカップルが成立し、交際後は1カ月を目安に電話で状況を確認。相手には言いにくい事や相談事をすくい上げている。

慎重におせっかい


半年、1年の記念日を見守るスタンプカード

「成果も大事ですが、個人情報に留意しながらおせっかいを焼いていきたい」と襟を正すのは、同センター設立を推進した市市民協働課長の中泉栄一さん。従来の市主催婚活パーティーでは比較的「カップル成立」に重点が置かれていたが、昨夏から成立者にスタンプカードを渡して「追跡調査」を実施。あくまで任意だが、半年、1年の記念日に市役所に順調な交際を報告すると記念品や食事券などが贈られるほか、結婚後市内に住むともらえる成婚定住奨励金も新たに制定した。

昨夏のパーティーに参加した島田修敬さん(42)は、大安の11月16日にめでたく結婚式を迎える。当初は「景品がもらえる」と軽い気持ちで記念日に市役所を訪れていたが、入籍の前後から手続き等で役所を訪れることが多くなり、同課に顔を出すようになった。

「順調かい?」「入籍決まったんだって?おめでとう」。まるで自分事のように喜んでくれる職員たち。結婚まで約1年4カ月、文字通り行政と伴走してきた島田さん。「皆さんに会えなくなると思うと、ちょっと寂しいかな」。市内の昨年1年間の婚姻数は178件、今年10月末までで148件となっている。

結婚は「地域の課題」

課題もある。センター開設以来、登録者の男女比は3:1で推移しているが、理想は2:1(同課)。このため市では近隣の病院や保育所、介護施設など女性が活躍している職場でチラシを配るなど積極的な“営業活動”を行う予定だという。中泉さんは「住民が減れば地域社会の在り方が変わる。結婚を個人ではなく地域全体の課題と捉え、信頼ある相談業務を行っていきたい」と話している。

11月24日(日)午後2時からは、異性とのコミュニケーションを円滑にする話し方講座を市役所霞ケ浦庁舎で開催。同センター登録者の男性対象。受講無料。申・問Tel.029(897)1111/かすみがうら市市民協働課

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