常陽リビング社カルチャー教室ブログ
一面記事
イベント記事
グルメ記事
ショッピング記事
美容記事
ハウジング記事
バックナンバー
現在位置 : トップ > 常陽リビング一面記事 > 暮らしに「笑顔」を届けたい
2019年11月8日(金)

暮らしに「笑顔」を届けたい

ニカラグア出身陶芸家 田中 アルバさん

中米ニカラグア出身の陶芸家・田中アルバさん(62)は、日本人の夫との結婚を機に27年前に石岡市で作家活動を開始。母国とは異なる言葉や文化など、ぶつかったさまざまな壁も生来の「ラテン気質」で明るく乗り越え、陶芸教室や小中学校への出張授業など活動の幅を広げている。


「一つとして同じものはないのが陶芸の魅力」とアルバさん=11月1日、笠間市内「陶と暮らし」

ホンジュラスとコスタリカの間にある中米ニカラグアの出身。内戦の激化により15歳で家族と共にメキシコに移住した。

大学でグラフィックデザインを学んでいた頃、メキシコシティから1時間ほどの町トルーカにラテンアメリカ初の本格陶芸学校が設立。父から勧められ第一期生として入学し、先生も使う材料も日本製という恵まれた環境で手びねりやろくろ、釉薬などの知識や技術を身に付けた。「陶芸との出合いはまさに運命。父に感謝しています」。

卒業後は作家としての独立も見据え、食器類の絵付けに従事。充実した生活を送る中、日本から赴任してきていた同校教頭の陶芸家・勝利さん(74)からプロポーズを受け1986年結婚し、3人の子どもに恵まれた。

作品が生み出す「笑顔」

メキシコで見ていたテレビドラマ・おしんの影響もあり「今なお着物での生活が主流と思っていたほど遠い国だった」という日本には91年に家族で移住。翌年八郷に工房を築き、夫婦の陶芸家活動をスタートさせた。

来日前に政治家だった父の助言で日本語を学んでいたものの、事前に習得できたのはあいさつレベル。言葉が通じず当初は苦労したが、いつしか茨城独特のなまりまで聞き取れるように。異国での子育てや生活などたびたび直面する困難も、持ち前のラテン気質で明るく乗り越えた。

今年で作家活動27年目を迎えるアルバさんの作品は粘土をちぎっては積み重ねていく「手びねり」が中心。人形やバッグ型の花瓶、コーヒーカップ、皿、箸置きなど個性あふれる力作にはファンも多い。高価な品ではなく「買ってくれた人が家で使う時に笑顔になれるもの」を心掛け制作。笠間の初窯市や陶炎祭、真壁のひな祭りなどイベントでは、客や作家らとの積極的なコミュニケーションを図るスタイルを貫く。「自分や作品を知ってもらえるチャンスだし、対面型のイベントは大好き。たくさんの人に出会えるしワクワクします」。

地道な創作活動を続けた結果、地元でも受け入れられ作家仲間も徐々に増加。現在では陶芸教室で土いじりの楽しさを伝えるほか、小中学校への出張授業で陶芸やニカラグアの文化を紹介するなど活動の幅を広げている。

気分転換でパワーチャージ


ろくろを使わない「手びねり」で思いのまま作品を完成させていく=10月25日、石岡菖蒲沢の工房で

時間を掛けて作り上げていく陶芸とは逆に、目の前の風景を一瞬で切り取る写真の世界にも魅力を感じている。愛用のスマートフォンで写すお気に入りの被写体は、もっぱら自宅兼工房周辺の旧八郷地区。33年前に結婚報告のため勝利さんの実家を訪れた帰り、知人の紹介で立ち寄った際に居住を即決したという一目ぼれの場所は「花が豊かに咲き誇りまさに楽園そのもの。一気に心をつかまれました」。四季折々の表情もニカラグアの原風景に似ており、気付くとついシャッターを押してしまうという。

また、毎年12月には仕事や家事などを全く気に掛けない2週間の「自分だけの時間」を設ける。昨年末は子どもたちが住むメキシコに80代の母を連れて訪れ、クリスマスを皆で祝い楽しく過ごした。「今年ももうすぐ12月。今から胸が躍ります」。リフレッシュできるひとときが作家活動のパワー源となっている。

11月9日(土)・10日(日)石岡市の旧有明中学校を会場に開かれるやさとクラフトフェアにも出展。「土に向き合ったときの一瞬のイメージを大切にして、これからも作品づくりに自然体で取り組んでいきたい」

関連コンテンツ
Ads by Google


大人のプレミアムセミナー
最新の一面記事
  1. 筑波大、26年ぶり箱根駅伝出場
  2. 「スラックライン」広めたい
  3. 本に新たな「命」吹き込みたい
  4. かすみがうら市“仲人業”登録者に好評
  5. 暮らしに「笑顔」を届けたい
注目の記事
  1. プロ野球ドラフト会議で巨人から3位指名を受けた常総学院高校3年菊田拡和内野手が、このほど土浦市内のホテルで仮契約を結び、プロ入りへの決意を新たにした。
  2. 自分らしく生きる方法を学ぶ「生前整理・生き活®セミナー」が、12月19日(木)つくば山水亭で開かれる。
「常陽リビングニュース」最新記事
  1. 30〜50代の研究協力者募集
  2. 筑波大、26年ぶり箱根駅伝出場
  3. 洋風おせち受付開始
  4. 人気料理をおせちに
  5. 一夜限りのノエルディナー
つくばスタイルBlog
つくばエクスプレス沿線地域の魅力あるライフスタイルや地域情報をお届けします。
茨城イベントカレンダー
「常陽リビングニュース」アクセスランキング