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2019年9月21日(土)

民間主導の「被災地ツアー」好評

関東・東北豪雨から丸4年

関東・東北豪雨による被害から丸4年が経ち、堤防や川沿いのサイクリングロードなどの復旧が進む中、被災の爪痕だけでなく街の魅力を再発見してもらう民間主導のウオーキングツアーが好評を得ている。主催者は「被災地のプラス面にも目を向けてもらいたい」と参加を呼び掛けている。

車輪の音


水害の「語り部」に当時の様子を聞いた=2018年2月、常総市水海道橋本町

梅雨空の下、普段は静かな常総線三妻駅前は大勢の参加者でごった返していた。11キロメートルを約3時間かけ旧所名跡や地元の有名な商店を徒歩で巡った。以前参加したつくば市の60代女性は穏やかな川の流れを見つめながら当時の状況を写した写真に見入り、台湾出身で柏市から参加した女性は「4年間の復旧のスピードに驚いた」と話した。

「駅からウオーク」は沿線の活性化を目的に関東鉄道が2006年から開催。水害以降は被災地を巡るイベントも企画し、16年9月の初回には定員300人に対し全国から471人の応募があった。

以前の企画で協力した常総市内のだんご店主中山忠男さんは「水害の記憶を思い出したくない」としながらも、イベントがきっかけで「店に客が戻ってきた」とうれしそうに話す。


豊田城址そばの小貝川でカヌーを浮かべた。常総市の魅力をまた一つ再発見=8月31日

関鉄も水害で甚大な被害を受けたが、予定より半月早く復旧させた。33年前の小貝川決壊時に車両基地の浸水を経験したベテラン職員の即断で、車両を当時被害の無かった駅舎などに避難。水が迫ってきたとの一報に駅員と乗務員がかき集めたタクシーで、不通となった各駅まで客を無事に送り届けた。

運休時、住民から「ガタンゴトンという音がないと寂しいね」という声を聴いた社員たち。当時運行状況の情報提供を担当していた業務課の吉田一啓さんは「イベントを続けることで、街の活性化に貢献していきたい」と前を向く。

「学び」も「遊び」も


線路をも覆いつくす雨水=2015年9月11日、常総市水海道高野町の水海道車両基地(関東鉄道提供)

「常総=水害の街というイメージを払しょくしたかった」と話すのは、水害翌年から市民主導のツアーを企画するNPO法人「見てみようよ!常総市の会」の森良さん。当初は被災者に語り部となってもらい鬼怒川と八間堀川を結ぶ水門や大雨の記録を刻んだ石碑などを巡っていたが、「防災に加え、常総の楽しい部分も知りたい」というニーズに応え、サイクリングなど「遊び」の要素をツアーに取り入れたり、社会科の教科書を作る会社の社員研修受け入れも行っている。

今年8月末のカヌーツアーには親子22人のほか常総市の神達岳志市長も飛び入り参加。参加者らは小貝川に浮かべた色とりどりのカヌー上で「こんなに静かで気持ちの良いスポットが常総にあったんですね」と感激の表情。その後移動した豊田城で水害に関する展示を見学し屋上から川の流れを眺めた。参加は県南や関東近県からが多いため、同会では「郷土を再発見してほしい」と地元住民の参加を呼び掛けている。

毎回市民らの手弁当で企画されるツアーの次回開催は11月を予定している。毎回慣れない作業に四苦八苦するメンバーだが「被災時全国から受けた支援に応えるためにも続けたい」。

被災後やむなく転出した人は1000人余り。子育てした場所、人生の半分以上を過ごした場所への懐かしさに耳を傾けると、同会の染谷みどりさんは胸が締め付けられる。「自分たちを苦しめた川だけど、常総はこんなに変わったよ、そして、こんなに良い所があるのよと全国の皆さんに知ってもらいたい。それだけなのよ」

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