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2019年8月5日(月)

「まだ見ぬ新種に出合いたい」

海外でクワガタ採集を行う高校生 青木喜大さん

クワガタに心を奪われはや十数年ー。常総学院高校1年青木喜大さん(土浦市、16歳)は、自宅専用スペースで延べ数十種を飼育中。東南アジアに出向いて自ら採集に挑むのは「新種を見つけて名付けたい」という夢実現のため。止まぬ探究心をエネルギーに、今年の夏休みも一路海外へ向かう。


クワガタハウスで育成中のスラウェシヒラタ(左)とギラファノコギリを手に笑顔の青木さん

自宅にある広さ6畳ほどの通称・クワガタハウス。「見たことある?」。手のひらからはみ出すほどのお気に入りを差し出すと、遊びに来た小学生が目を丸くする。

自宅倉庫に造ったクワガタ専用の「住まい」には、海外種を中心に成虫約60匹や繁殖させ卵から育てた幼虫、サナギなどが暮らす大小の容器が並ぶ。必要な手続きを経て海外から成虫を持ち帰った結果、家の中の飼育スペースが手狭になり約1年前に開設した。常時室温23度ほどに環境を整えじっくり育成。霧吹きで適度な水分を与え、えさのゼリーやマットの交換、土まみれの容器を丁寧に洗うなど毎日こつこつ世話をする。

現在は体の大きなクワガタづくりの真っ最中。「種類によるけれどギラファなら120ミリ、ヒラタなら110ミリあたりが目標」。サイズを測る瞬間は毎回心が弾むが「学校ではあまりクワガタの話はしない。止まらなくなっちゃうから」。

「レジェンド」に師事

2歳頃から農家の祖父に連れられ畑や野山を駆け回り、小学生になると夏は虫採りに没頭した。祖父や友人と近くの森や林に朝夕出掛け、ノコギリクワガタやコクワガタなどを採集。「当時は秋になると次々死んでしまい、寂しさから大事に育てるようになった」。

深くのめり込み始めたのは小学4年。初めて見た大きな海外産クワガタの迫力に圧倒された。持ち主は父の知人で採集歴20年以上の石塚利行さん(56)。趣味が高じて世界のジャングルなどに出向き、当時一年の多くを採集に費やすなど愛好家らから「レジェンド」と呼ばれた石塚さんの話を夢中で聞くうちに「海外に行きたい。自分で探してみたい」という思いが芽生えた。

図鑑を眺め空想しては憧れを募らせる姿を見守っていた両親の支えで、中学1年の夏に初の海外採集が実現。「師匠」と慕う石塚さんとインドネシアを訪れ、未開発地に足を踏み入れた。火山の噴煙が立ち上るスマトラ島では過激派組織の動向や猛獣に警戒が必要だったが、「ワクワクが大きくて不安や恐怖はあまり感じなかった」。さらに1年半後の春には首都ジャカルタから飛行機と船を乗り継ぎペレン島に上陸。地元住民宅で夜を明かして採集を行い、土壌の酸性度が虫の色に関連するかを調査し自由研究に生かした。

「本やネットでしっかり調べているから生き物全般の知識が豊富。とにかく研究熱心」と石塚さん。海外に足を運ぶまでのクワガタ熱が評価され、今年7月には、独特な能力・才能を持つ少年少女「異能ベーター」として日本青年会議所から全国3人の1人に選出された。

やまない冒険心


(左)石塚さんやインドネシアの現地ガイドと協力した採集、(右)多様なクワガタを集めた標本。2017年、県自然博物館の企画展の中で展示された(いずれも家族提供)

大アゴの形に体格、色などが多様で、世界1500種以上が生息しているとされるクワガタ。隣同士の島に存在しない種類が、さらに離れた島で確認されたりと「知れば知るほど奥深い」と青木さん。「今しかできないことをしっかりやってほしい」と応援してくれる父には「新種発見という自分の夢をかなえることで恩返ししたい」。

DNA解析などで他種と異なることを証明し発表するため、大学選びや理系分野の勉強にも熱が入る。今月下旬には初めてフィリピンに向け飛び立つ。「今度こそ新種発見のチャンスがあるかも」と出発が待ち遠しい。

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