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2019年7月29日(月)

企業主導型保育所導入から3年

「本業」生かし地域貢献

従業員の働き方に応じた保育サービスを提供する「企業主導型保育所」が、導入から3年を迎え県内に広がっている。待機児童解消に向けた企業の参入が進む一方で、専門家は「幼児期の教育と小学校の『接続』が大事」と話している。

働き手も確保


野菜嫌いを無くす献立の提供や園児による栽培・収穫体験なども行っている(あお学園保育園提供)

「お手てぱっちんいただきます!!」。午後3時、今春境町に開園した「あお学園保育園」でおやつの時間が始まった。外食チェーン県内大手の坂東太郎(青谷英将社長)が手掛ける園舎周辺には、開発中の広い道路や真新しい住宅が目立つ。

「2階から滑り台で降りられる造りが子どもたちに人気。ひのきの柱が園児の成長と共に落ち着いた色合いになればいいと思います」と園長も兼務する青谷さん(42)。当初入園者は従業員枠のみだったが、町の待機児童問題に配慮し「地域枠」を設置。地域枠で入園した3人の保護者が「社内枠」として本部や各店舗などで働いている。

園の特長は外食産業ならではの食へのこだわり。給食はもちろん、おやつも園の調理室で手作り。食材は本業の取引先から地場産品を仕入れている。基本的な生活習慣や日本古来の文化を身に付けてもらおうと「いただきます」や「ごちそうさま」などの言葉が入った歌を保育に取り入れ月1回季節の行事を行う。

青谷さんは「記憶には残らないかもしれないが、幼少期の一日一日の過ごし方が将来家族の有り方を考える時に影響があると考えています」と話す。

保育の質

平成29年に改定された国の「保育所保育指針」では保育所も「幼児教育施設」として位置付けられ、幼稚園や認定こども園と教育内容を統一し、小学校就学後のつながりを明確にしている。背景には核家族化の進展や地域のつながりの希薄化、共働き家庭の増加などがある。

今年4月に発表された会計検査院の調査によると、各地の企業主導型保育所で定員割れや休園などが起きているという。常盤短期大学幼児教育保育学科長の福田洋子さんは「各園の特色を大事にしながら地域の保育事業者と積極的な情報交換を行い、保育の質を高めることが重要」と指摘している。

ノウハウ 生かして


給食が作られる過程が子どもたちに見える=7月19日、つくば市西大橋の「カスミいいねの森保育園」

つくばみらい市在住の小竹哲郎さん(32)の仕事はスーパーマーケットの店舗開設。平日は都内とつくばにある本社を行き来している。10カ月の息子は「待機児童」だったが、今月開園した「カスミいいねの森保育園」の従業員枠で無事入園。「まさに渡りに船。妻の仕事復帰に向けた計画も早い段階から立てられた」という。

同園では食育分野の体験学習で培ったノウハウを活用。園児にカボチャの断面を見せたり生ごみをリサイクルして野菜を育て、「離乳食も地域の旬の素材を使っている」と園長の高野真由美さん。小竹さんは「食育に熱心に取り組む会社の理念に一層理解が深まった」と話している。

つくば市内の待機児童数は4月1日現在131人(速報値)。市では急激な人口増加に対し子どもの受け入れ数を増やしているが「追いついていないのが現状」という。

同園では0〜2歳児の枠を多く設定し、土日も働く職場環境に配慮し一時保育や3〜5歳児保育にも対応する。高野さんは「開園後、地域枠の問い合わせや見学者も増えている。園児一人ひとりに向き合った保育を提供していきたい」と話している。


【企業主導型保育所】
平成28年度に内閣府が開始した企業向けの助成制度で、認可外保育施設のため親の多様な働き方に対応できるメリットがある。昨年10月1日現在で県内に41事業所あり、従業員の離職率低下や地域の待機児童解消の一助となっている。

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