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2019年3月25日(月)

高齢者の「生活の足」確保に試行錯誤

送迎が住民交流促す

路線バスなど公共交通機関の廃止や運転免許証自主返納の流れから、高齢者の移動手段確保が各地で課題となっている。昨秋、土浦市では市内の社会福祉法人団体が連携し福祉車両で買い物支援をスタート。阿見町では約20年間続く住民による送迎システムが地域で「支える、支えられる」の関係を育んでいる。

安心して年を取れる


運転ボランティアと利用者は顔見知り。さまざまな取り組みが評価され筑見区自治会は2013年度「地域づくり総務大臣表彰」に=阿見町実穀

1960年代後半に造成された阿見町西部の筑見(つくみ)団地。人口は99年をピークに減少し、現在約920人が住む。近くに子どもや親せきがいない独居も多く、65歳以上は43%に上る。

同団地に一人暮らしする女性(79)は昨年体調を崩し、数キロ先の病院に通院する必要に迫られた。働き盛りの娘に毎回頼むのは心苦しく、近所の知人の勧めで、99年2月発足の住民によるマイカー送迎システム「ふれあい」を利用し始めた。「娘に『良い所に住んでいてよかったね』って言われました」と笑顔を見せた。

「ふれあい」導入のきっかけは自治会によるアンケート。約20年前、同地区の高齢化率は8%台だったが交通の便が良くない地域の将来を不安視する声が多く、当時の自治会長で現「ふれあい」事務局長の田邉勉さん(69)らは旧茎崎町住民有志の送迎活動などを参考に仕組みを構築。「ご近所さんが困っていれば助けるという『当たり前』をシステム化しました」。運転ボランティアや利用者は「会員」となり、ボランティア保険などの経費は住民らの寄付でやりくり。「乗る側がお礼などに気を遣わないように」と走行距離に応じた心づけもここから支払う。

当初は運転手29人に対し利用者10人、年間実績100件程度だったが、昨年度は約600件まで増加。自治会などはこの間、健康サロンや「電球1個の交換」から依頼できる住民同士の便利帳の仕組みほか、旧自治会館を改修した気軽に立ち寄れる拠点整備などを進め、それに伴い住民の交流も活発化して送迎の利用数を押し上げた。

今では主婦や定年後のシニアなど11人がハンドルを握り、36人の利用者を数キロ先の駅や半径15キロ程度内にある病院、買い物などに送迎。「元気なうちは支える側に。誰もが年を取り、いつか支えられる側になるのだから」と田邉さん。

「買う」だけじゃない


土浦市で行われる買い物支援サービス。重い荷物も車で「安心」(写真は同市社協提供)

福祉施設のワンボックス車に自宅前から高齢者が乗り込み、近所のスーパーへと走り出す。買い物支援と共に運転免許証自主返納を促そうと、市内34施設を運営する社会福祉法人で構成する民間社会福祉協議会(上方仁会長)が昨秋始めた地域貢献事業は「目で見て商品を選べる」「重い物をまとめ買いできる」など好評を得ている。

千葉市内の同様の活動などを参考に、普段デイサービス送迎などに使う車両の「空き時間」を活用。市内全8地区ごとに1〜2施設が月1回、地元の高齢者を自宅前から送迎し、運転手ほかボランティアも同行して車の乗降や約30分間の買い物、荷物の積み下ろしなど見守り。同市小松の施設が担当する四中地区では市内最多の6人ほどが利用し、乗り合わせた人たちが和やかに言葉を交わす光景も。「地域の方が外出して実際にお店に行き喜んでいただけるのはうれしい」と同行した施設長の和田宏一さん(41)。

現在の利用登録は市全体で24人。自力で車を乗降できる、車を持たず公共交通機関の利用に不安があるなどの複数条件を満たす市内の65歳以上が対象で、窓口の市社会福祉協議会による面談などを経て利用可否が決まる。市社協では「運転が今まで通りできなくなったなど、日常の買い物に困っている方はぜひ問い合わせを」と呼び掛けている。

■問い合わせ
Tel 029(821)5995/土浦市社会福祉協議会福祉のまちづくり係

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