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2018年7月9日(月)

八郷地区つなぐ“地域の縁側”

多世代集える「ブックカフェ」人気

石岡市八郷地区にある古民家に月4回オープンするブックカフェが、世代間の垣根なく利用者を迎えている。若い移住者も増えている同地区の人々が気軽に集まり心地良く過ごせる場所で、地元住民が2年前から管理・運営。気兼ねなく立ち寄れて「なんとなく気にし合う、ゆるいつながりがつくれる」と注目を集めている。

地域の“接着剤”


季節の花が添えられたテーブルを囲み、子どもと一緒にくつろげる

ブックカフェえんじゅは、石岡市上青柳にある。水田を渡る風が吹き抜ける古民家を使ったコミュニティースペースは築60年ほどの日本家屋で、書棚にはのどかな里山風景が広がる八郷にちなんだ自然や山、料理の本、漫画など約200冊が並ぶ。

畳やソファ、窓辺の椅子など好きな場所で読書を楽しむ人、雑談に花を咲かせる人、子ども連れで遊びに来る人など過ごし方はさまざま。コーヒーの提供も行うが、「お弁当を持ってきても大丈夫。特別決まりはないですし、自由な使い方をしていただければ」と話すのは、管理する木崎早苗さん(59)。

中学の国語教師として30年近く勤務し、退職後に空き家だった古民家を借り始めたのは5年ほど前。当初は友人をもてなすためのプライベートな場所だったが、訪れる人が口々に「ゆっくりできる」「落ち着く」と言ってくれたこともあり、「利用範囲を少し広げてみよう」と2016年秋にブックカフェをスタート。庭にあるエンジュの老木にちなんで名付けた。

千葉県と石岡に自宅があり行き来しながら生活する野村眞一さん(70)は管理を手伝ってくれる心強い仲間。野村さん自身も現役時代に仕事で筑波山地域を訪れた際八郷に魅せられ、「今では生活の8割がこっち」。隣近所との社交場だったかつての縁側のような場など、移住者が地域に溶け込める場所があればとかねてから考えていたため、二つ返事で協力を決めた。八郷地区で出会う若い移住者には「えんじゅに行ってごらん」と声を掛けるが、その後は干渉しない。「私も木崎さんも地域の接着剤みたいなものだから」

あるときはライブハウス

普段はブックカフェだが、「その日、どんな場所になるか」は使う人次第。要望があればヨガスタジオやギャラリー、ライブハウス、子育てサークルの遊び場になることもある。ある日曜日には、県内で活動するアマチュアミュージシャンに貸し出され、ボサノバのライブが行われた。参加者は爽やかな初夏の風が揺らす風鈴の音が時折響く中、ゆったりと奏でられるピアノと歌声に耳を傾けた。「お客さんに寝転がってくつろいでもらってもいいくらいだったね」と演奏を終えた山口由美さんと山口コージさん。

「子育て中でも、物語の世界に夢中になれた少女時代に戻ってもらえたら」と、木崎さんも「国語の会」を開催。中学の国語教材を使って俳句や短歌、現代詩などの楽しみ方を伝え、皆で感想を話し合った。覚えのある教材を前にした母親らは子育ての忙しさからひと時解放され、「懐かしい」「こんな授業だったら楽しかったのに」と声を上げた。野村さんも「夕暮れ時からろうそくを立てて、民話を聞くイベントなんかも風情があって面白いだろうね」。

心地良いつながり

木崎さんが住む地区の班は13軒で、半数が若い移住者の世帯。数年前に八郷地区に越してきたという松原彩さん(31)と村上春菜さん(30)はブックカフェの常連。二人とも幼い子どもから目が離せないが、時間がゆっくり流れる古民家では、野菜をもらった話や近所でハクビシンが出た話など他愛もない会話をのんびり楽しむ。「おしゃべりしているうちに、八郷の情報が更新されるの」

木崎さんは「えんじゅは移住者のために何かしてあげる場所ではない」と話す。古くからの住民、移住者、世代、職業などを問わず誰もが居心地の良い場所をつくることで人が集まる。

「今後どんな場所に育つかは集まる人次第。私たちは心地良い空間を提供していくだけ」

ブックカフェえんじゅは、第1・3木曜、第2・4土曜午前10時〜午後4時。詳細はFacebookで。

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