常陽リビング社カルチャー教室ブログ
一面記事
イベント記事
グルメ記事
ショッピング記事
美容記事
ハウジング記事
バックナンバー
現在位置 : トップ > 常陽リビング一面記事 > 秋に絵本作家デビュー 小林由季さん
2018年6月29日(金)

秋に絵本作家デビュー 小林由季さん

「新しい命」背中押したい

温かい色合いで見る人の心を和ませる作品を手掛けるイラストレーターの小林由季さん(27歳、阿見町在住)が今秋、絵本作家としてデビューする。産みの苦しみを乗り越えた初作品のテーマは「夢を持つこと、諦めないこと」。誰の心の中にもある「木の実」をめぐる物語は英訳版も発行され、多くの人の元へ旅立つ。

デビュー作『木の実とふねのものがたり』の主人公は女の子。空から降ってきた一粒の「光」を大切に育てると芽を出し、やがて木に成長。落とした「木の実」は集まった動物や虫たちにより、世界中にどんどん広がっていくー。「木の実は、希望や光など前向きになれるもののイメージです」

外国の絵本


小さい頃から絵が大好き。通院していた病院の待合室で海外の絵本に登場するウサギを指差し「驚いた顔をしているね」と語る母親の笑顔を見ると、なぜか自分もうれしかった。

アニメや漫画はストーリーよりも登場人物の輪郭の違いや色使いを細かく観察。絵画展の受賞で歓喜する家族の姿に「自分の絵で皆が喜ぶことが、自信につながった」。絵本作家になる夢は自然に芽生えた。

進学した美大では個性的な学生とは対象的に「普通」な自分に嫌気が差し、「破壊」や「激しさ」などを感じさせる作品を制作するも、2011年に東日本大震災の被災地を巡る中「自分にできること」を真剣に考え始めた。翌年の姪の誕生も契機になり「子どもたちに幸せな絵を見せたい」と明るい色使いで子どもや植物などを描く作風に変化した。

卒業後は壁画や印刷物のイラストをはじめ、妊婦のお腹に絵を描くマタニティーペイント、子ども向けの絵画教室など地元を拠点にさまざまな活動を展開。「温かみのある絵だね」「癒やされます」という評判に自らの立ち位置も明確になった。

誰がために描く?

仕事を続ける中で聞こえてくる「この絵、絵本ぽいよね」との周囲の声は、忘れかけていた夢を再確認させてくれた。2年前、知り合いの編集者の後押しもあり制作を始めたものの、道のりは険しかった。これまでのように依頼者のイメージに合わせて描くのではなく、オリジナルの物語を紡ぎ出す産みの苦しみを味わった。森を舞台に始まった物語は海や空、世界にまで広がり収拾がつかなくなったことも。

そんな中、自分を見つめ直そうと今春イタリア・ボローニャを訪れた際、国際的な絵本原画展の会場で一組の親子に目が留まった。作品を見ながら目をキラキラ輝かせ、ベビーカーから無邪気に親の顔をのぞき込む赤ん坊。天井からは光が差し込み、気がつくと涙がこぼれていた。「天使のような子どもたちのためにも、描こう!」やる気のスイッチが入った瞬間だった。

世界中の日常へ


絵本の制作段階で描かれた女の子や動物たち

目下の夢は「世界を旅する絵本作家」だが、今回の絵本は英訳が決まっている。実際に自分が世界中を旅するのは難しいが、絵本なら見知らぬ誰かの日常生活の中に届く可能性がある。子どもの頃病院で母親と読んでいた一冊の絵本が自らの世界を切り開いてくれたように、「私の作品が一冊でも多く誰かの手元に届くといい」。そして、誰の心の中にもある「木の実」を大切に育てていってほしいと思う。

絵本にちなんだ朗読や音楽ライブが、7月1日(日)午後2時から古民家ふるさと(稲敷市中山2513)で開かれる。参加料大人1000円、子ども500円。申し込みなど詳細は「ニジノ絵本屋」HPから。

関連コンテンツ
Ads by Google


女性ライフスタイル情報紙「Chou*Chou」
最新の一面記事
  1. 二人三脚、見いだす活路
  2. 継ぐ「木内イズム」とは
  3. 「妙技」手渡し29年
  4. 風呂上がりの夜空に×街場のアーティスト
  5. 夢をつかんで、手渡して
注目の記事
  1. 牛久大仏の大みそか恒例の「修正会」が、12月31日(月)午後11時から開催される。
  2. 茨城出身のプロ野球選手が指導するチャリティー野球教室が、12月22日(土)牛久市の牛久運動公園野球場で開かれる。
「常陽リビングニュース」最新記事
  1. 霞ケ浦湖上で楽しむ「初日の出クルーズ」
  2. 12月20日、落合陽一さんが講演
  3. 二人三脚、見いだす活路
  4. 中国料理でクリスマス 予約受け付け中
  5. 12月15日、牛久で女化秋祭り
つくばスタイルBlog
つくばエクスプレス沿線地域の魅力あるライフスタイルや地域情報をお届けします。
茨城イベントカレンダー
「常陽リビングニュース」アクセスランキング