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2018年6月25日(月)

県内の軟式野球スポ少、団員減少

指導者ら、将来見据え試行錯誤

県内の軟式野球スポーツ少年団の団員数が、ここ数年減少している。県体育協会によると、この6年間で約40チームが廃部に。親の共働きや少子化など社会構造の変化で地域に親しまれてきた「かつての少年野球像」が揺らぐ中、スポーツを通し子どもの将来を見守る指導者らの姿を追った。

基礎をしっかり


練習を見守る羽子田誠さん(右)。練習中の子どもたちは時に真剣に、いつも楽しく汗を流す=6月3日、下妻市の旧千代川中学校グラウンド

「昔は勝負に執着していたが、今は子どもたちをいかに高校(硬式)まで続けさせられるか」と話すのは、宗道ニューモンキーズ(下妻市)監督の羽子田誠さん(56)。ここ数年の目立った成績は日ハム杯県大会優勝だが、卒団生の約8割が硬式まで継続。ここ十数年で下妻二高などから甲子園に8人が出場、一昨年に教え子の大山悠輔選手(つくば秀英高卒)が阪神タイガースから1位指名された。

羽子田さんの指導方針は至ってシンプル。「ある程度は素質」と打撃はほどほどに、「野球をやってて何が楽しいかって、格好良くボールが捕れて走れること」と練習は専ら守備とベースランニングが中心。この日は背面キャッチを繰り返し、ボールの真下で捕球する感覚を楽しく繰り返した。

放課後選手らが周囲に積極的に声掛けしたのが奏功し、この1年半で団員数は21人増加した。「小学生の試合は、くじ運や組み合わせで勝敗が決まりやすい。強くするより、一人ひとりを上手にしたい。うまければ楽しいし、楽しければ誰でも続けたくなるからね」。

減少対策さまざま

美浦村の安中レイカーズでは昨年選手が8人になり、単独で試合ができなくなった。現在は監督の小泉亮さん(56)のつてで阿見町のチームと合同で試合に出場している。子ども同士は溶け込むのが早いが、「指導者同士の練習方針のすり合わせが難しい」と話す。

県内の軟式野球スポ少は平成24年に261チーム・5343人だったが、昨年は219チーム・4283人と激減。原因について県体育協会では「もちろん少子化も影響しているが、ここ数年アスリート育成や競技性を求め幼少期から硬式に移る人が増えたためでは」と分析している。こうした状況に対し、協会では昨年から入団対象を3歳児以上に引き下げ、指導者らに幼児向けの講習会も開催した。

美浦村スポーツ少年団では今春村内の9競技団体が一堂に会するスタンプラリー方式の体験会を初開催。保護者らにはおおむね好評で、関係者によると「他団体の取り組みや勧誘方法などを学ぶ場にもなっている」という。

恩返ししたい


後輩に捕球動作を指導する寺田光祐さん=3月25日、美浦中学校

「この子は歯科衛生士、この子は大学行って先生を目指しているね」

8年前の卒団式に子どもたちから贈られた色紙を手に、美浦ブレーブス団長の小泉輝忠さん(70)が日焼けした顔をしわくちゃにして相好を崩す。息子の昌浩さん(42)率いるチームでは、かつての教え子がコーチを務めている。

高3からコーチを務める唐沢明芳(あすか)さんは今年二十歳。妹の瑠楠(るな)さん(11)いわく、「お兄ちゃんは時々厳しいけど、バッティングがうまい」。高校でレギュラーの座は取れなかったが、「試合に出られなくても、全員が同じ気持ちじゃないと試合に勝てないよ」と後輩に伝えている。寺田光祐さん(19)は、輝忠さんに平日も練習を見てもらっていたのが良い思い出。「社会人としての基礎をつくってくれたのは少年野球」と、就職した今も毎週末グラウンドで声を出す。

輝忠さんは時折教え子の様子が気になり、こっそりと高校のグラウンドに赴く。「常総学院の野球場なんかは広くて人もいっぱい。それで、『ウチの子はどこだろう』って探すんだけど、なかなか見つからないんだよ」。野球を通じ、子どもの成長を温かく見守る指導者の姿がそこにある。

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