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2018年5月28日(月)

土浦に“新”観光スポット 巨岩、絶景、小町山

「家を出よ、山で遊ぼう」

平安時代の歌人小野小町の伝説が残る土浦市小野の小町山(標高361メートル)に、新しいハイキングコースが整備された。1年掛かりで地道に整備したボランティアらは「山登りついでに私たちと一緒に汗を流し、心も体も健康になりませんか」と現役を引退した中高年らに協力を呼び掛けている。

あの山越えて


「人生の恩返しの途中だよ」と整備に汗を流す齋藤さん(右)。背後には今にも崩れて来そうな迫力の「熊石」が=5月11日、小町山

小町の館から徒歩5分。土浦市小野の阿ノ山(あのやま)地区は小野小町が観音様に参詣途中、「あの山越えて」と指差したとされる場所。当初やぶになっていた登山道を十数人の有志でつくる小町里山愛好会(齋藤晃会長)が切り開き、山の一部を所有する塚田陶管の協力も得て1年掛かりで3コースを整備した。

山道は高低差を出来るだけなくしたほか、障害者や子どもでも登りやすい工夫を凝らした。倒木を利用して「土止め」を行い、地元にも配慮しつつ自然を生かした景観づくりにも気を配った。「ちなみに小町山という名前は、私らが勝手に呼んでいるだけ」と同会の関紀吉さん(72)。「今や年間10万人が訪れる宝篋山の隣に誰もが気軽に登れる山ができた。土浦市の新しい観光スポットになればいいよね」と期待を込める。

何をしても空しかった

起伏の少ないつづら折りの道は、途中から天の川源流をさかのぼる。急登を登り切ると今にも崩れそうな巨岩が出現。「絶景でしょ」と同会の星野浩さん(70)が胸を張る。5年前から山が現役引退後の“仕事場”になった。2017年1月、宝篋山東城寺コース方面からけもの道を切り開く中、小野の集落でつえを突いた地元の男性に出会った。

齋藤晃さん(75)の右膝は人工関節で、つらいリハビリと2本の杖で散歩するのが日課だった。8年前に妻を亡くし「一言で言えば、腐ってたね」。独りで飲む酒は苦く、何を食べてもおいしくなかった。「散歩もやっとのじい様に山なんか登れるものか」。星野さんに誘われ嫌々山に登り、頂上で仲間に拍手で迎えられた。今では週のほとんどを小町山で過ごす。幼い時分に駆け回った山で丸太を運び、下草刈りに精を出す。「医者に言われたよ。リハビリ来ないで山で遊び回っている患者がどこにいるんだって」

引退後の“仕事場”


頂上からは朝日峠や霞ケ浦も一望でき、2〜3時間の縦走コースも

昨年度、小町山の整備に関わったボランティアは延べ760人。入山者数は3938人で、前年比約1.5倍の増加。登山客が急増し、近頃では週末や連休ともなると周辺に路上駐車が見受けられるようになった。

地元からは小町の館を起点に新しい駐車場の整備やサイクリングと絡めた地域活性化を求める声が上がっている。小町里山愛好会では整備と同時に登山マップを作製し、人づてに手配り。徐々に知名度を上げ、最近ではインターネットで紹介されるようになった。マップの印刷代や刈払機の替刃、小型チェーンソーの燃料代などはすべて自腹で、登山道の分岐点に据える標識も会員らの手作り。新治商工会ではマップの印刷を無償で請け負うなど、地元を中心に支援の輪が広がっている。


雨降りの後の山道はぬかるむが、「ほこりが洗い流された新鮮な空気を胸いっぱい吸い込むと、頭がスッキリするね」。一日の仕事を終えた夕刻、齋藤さんは「お茶やってけよ」と山を下りてきたハイカーやボランティア仲間に声を掛ける。山が日課になってから「年金」「病気」「薬」などの言葉を口にしなくなり、寝床に入っても翌日に控えた山仕事の「ワクワク感」で眠れないこともある。「俺は山にだまされちゃったのさ。気の合う仲間で人の土地をきれいにして、お金ももらわない。現役引退後に楽しい仕事が見つかったよ」

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