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2018年2月19日(月)

筑波山梅林、歩いてみた

本紙記者が体験

古くは万葉集に詠まれるなど日本人に親しまれ、「春告草(はるつげぐさ)」とも呼ばれる梅。多くの来場者を集める茨城の二大梅まつりが、今年も筑波山と偕楽園で開幕した。そろそろつぼみが開きそうな2月初旬、筑波山梅林を観光ボランティアと散歩。5回目の訪問だが、新しい発見や楽しみ方を教わった。


「ウメノキゴケがあるのは空気がきれいな証拠」と指差す観光ボランティアの吉原さん(2月5日撮影)

筑波山中腹、250メートル付近に位置する梅林に魅せられたつくば観光ボランティア298(つくば)会長吉原一行さん(67)の後をついていく。岩場の急な坂は履き慣れた運動靴がお勧め。日頃の運動不足がたたってか、早くも後れを取る記者。

吉原さんいわく「上からも下からも、横からも観梅できる。こんな梅林なかなかないよ」。この言葉の謎は、後ほど解ける。

 

「ジオ的」梅林歩き

筑波山梅林は1966年(昭和41)、旧筑波町が食用に梅を植えたのが始まりで、その8年後から現在に続く梅まつりがスタート。2000年から筑波大学教授らの協力でつくば市による再生プロジェクトが行われ、大胆な剪定(せんてい)をはじめ木道、あずまやなどを整備。約4.5ヘクタールの園内に生育している約30種1000本の木は低く横に広がるように剪定され、顔の近くで花弁を観察でき、香りを楽しめる。

まだつぼみの多い梅林を進むと、ひときわ大きな岩の前で立ち止まった。「どうです。梅と巨岩のコントラストが絶妙でしょう」。梅林がある山の緩斜面には約7500万年前の巨大な岩石がごろごろ。俗に「筑波石」と呼ばれる斑レイ岩は山が隆起し、頂上付近で割れた岩石が土石流で谷に流れ堆積したもの。自然と人間の共作といえる景観にしばしたたずみ、ここが「筑波山地域ジオパーク」に認定されたことを実感した。

植物園気分

吉原さんが幹の周りにびっしり付着した白いものを指差す。「何だか分かる?」。コケ?カビ?正体は、キノコやバクテリアなどの菌類とコンブなど藻類の複合体「地衣類」。空気のきれいな所にしか繁殖しないといい、思わず深呼吸。

また、がくが黄緑色で白花の「緑がく梅」は園内わずか3本ほどで「まるで宝探しでしょ?」。説明にうなずきながら考えた。そもそも梅は何種類くらいあるのだろう…。

食べる、守る


(1)筑波山南麓の緩斜面に広がる梅林(2017年3月撮影)(2)ほころび始めた白梅。春はもうすぐ(3)しだれ梅を見る偕楽園公園センターの根本さん

 

後日、水戸市の偕楽園公園センターに樹木管理嘱託員根本実継さん(70)を訪ねた。

梅は日本全国に400〜600品種ほどあり、食用の実梅と観賞用の花梅のどちらの実も食べられる。黄や青味がかった白、濃淡の紅、一つの木や花に紅白が交じるなど、花色や花弁数もさまざま。

徳川斉昭が造園した同園では、梅干しでおなじみの「白加賀」など現在約100種を育成している。

ちなみに、梅雨の風物詩「梅の実落とし」で青梅を落とすのは販売が主目的ではなく、木の負担を減らすためだと知った。

 

広がるじゅうたん

再び筑波山。程よく体が温まり、梅林頂上の「展望あずまや」に到達した。のどかな田園の向こうには科学の街が広がり、快晴時は富士山やスカイツリーもお目見え。「白梅のじゅうたんの先に街が広がっていますね」と吉原さん。下山途中の「見返り縁台」からは梅林全体を一望できる。もしや!「気が付きましたか。上から下から、真横から。これが全国に誇れる筑波山梅林の魅力なんです」。

暖冬の昨年に比べ、今季の開花はやや遅め。吉原さんによると、3月第1週頃に紅梅と全体の8割を占める白梅が見ごろのピークを迎えそう。これまで単に「きれい」と感じていた梅林だけど、さまざまな角度から観梅の楽しみを発見。6回目の訪問予定を、さっそく手帳で確かめた。

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