茨城県地域情報紙「常陽リビング」
茨城グルメ情報誌「この店とまれ」
一面記事
イベント記事
グルメ記事
ショッピング記事
美容記事
ハウジング記事
バックナンバー
現在位置 : トップ > 常陽リビング一面記事 > 高安、思い出の通学路
2017年7月7日(金)

高安、思い出の通学路

市民に支えられ、9日に初日

土浦市出身の大関・高安関(27歳、田子ノ浦部屋)が先月初旬、昇進後初めて故郷に錦を飾った。平成生まれ初の日本人大関となった高安関。幼き日に土浦小学校や土浦第一中学校へ通った登下校路沿いで、郷土出身力士を陰ながら支える人々の物語を追った。


「I♥高安」バッジを身に着け満面の笑みを見せる中川清市長と、土浦市のキャラクターつちまると一緒にほほ笑む高安関=6月9日、土浦市うらら広場

 

去る6月9日、土浦市役所を表敬訪問し、大勢の市民が待つうらら広場に登場した新大関。

「浮かれている場合じゃない。もう一つ上を目指して正々堂々と戦い、皆さんに元気と勇気を与えたい」とあいさつし、詰め掛けた市民らを沸かせた。

 

ビビちゃん

「登校班でも頭一つ大きかった」。同市中央でのれんを掲げるゆうき食堂の久松雄一さん(69)は懐かしそうに語る。小学生の頃、東崎町に住んでいた高安関。学校への通り道にある食堂に母親のビビリタさんと訪れ、「いつもカレーを頼んでいた。高安君が皆に好かれるのはビビちゃんの明るい性格のおかげ」。

当時、小学生の間で肩にタッチして逃げる遊びがはやったが、「高安君は動きが遅くて、いつも置いていかれてたね」。息子がリトルリーグでチームメートだった川口のパン店「千勝堂本店」の鈴木淳一さん(57)は、「穏やかな性格。まさか格闘系(相撲)に行くとは」。同店2階のカフェスペースは、当時高安関の両親が切り盛りしていた料理店。学校が終わると高安関は両親の店に帰宅し、「裏の駐車場で友達と遊んでいましたよ」と鈴木さんは述懐する。

思い出のカレーパン

放課後、高安関がお金を握りしめ買いに来たのがカレーパン。大関昇進後、市内ではさまざまな「高安メニュー」が登場したが、千勝堂では名物のカレーパンを1個5円で販売(現在は終了)。単なる安売りではなく「お客様と高安関の“ご縁”がありますように」と願いを込めた。

亀城公園近くの中華料理店「福来軒」の藤澤一志さん(63)は娘が高安関と小・中学校の同級生。カレースープにレンコン麺、モヤシの上にコロッケを乗せ「高くて安いご当地ラーメン」で昇進に華を添えた。ゆうき食堂では、ルーを1.5倍にしたカレーを提供。「名古屋場所は最低10勝以上」の願いを込め、ご飯の高さは10センチ以上。頂上には白星を模した温泉卵を乗せた。

自前の浴衣

モール505から道路を挟んだ川口の焼き鳥店「布川屋」の酒巻正明さん(69)、のり子さん(61)夫婦は、高安関が現在のように出世する前から支援してきた。きっかけは酒巻さんの兄(故人)が高安関と面識があり、応援していたこと。「自由になるお金がなく、自前の浴衣が作れない」と入門後の大変さを耳にしていた酒巻さん。生前、入院中の兄を見舞いに来てくれたことに感謝し、独自に「応援会」を結成した。会長として常連客らに1口3000円でカンパを募り、20人ほどが賛同。領収書代わりの番付表を渡し、集まったお金は本人に直接手渡した。その後浴衣を作ったと聞き、「微々たるものですが」と控えめに振り返る酒巻さん。応援会は高安関の出世と共に約3年で終了した。

のり子さんは「今や『日本の高安』。手の届かないところへ行ってしまったね」とうれしさ半面、一抹の寂しさものぞかせる。ゆうき食堂の久松さんも気持ちは同じ。「また家族で食べに来てほしいなぁ」。

表敬訪問の後で訪れた母校・土浦一中では約250人が先輩を出迎え、一緒に校歌を口ずさんだ。「夢に向かって一生懸命頑張って」と後輩にメッセージを残し、生徒が作った花道を退場する際、ふと何かに気付いた高安関。演奏で見送れない吹奏楽部の生徒の下に歩み寄り、にっこりとほほ笑んで固い握手を交わした。

大相撲名古屋場所は7月9日(日)愛知県体育館で初日。


関連コンテンツ
Ads by Google


facebookページ「つくスタ情報局 〜つくばスタイルの魅力発信!〜」
最新の一面記事
  1. 20年待ち望んだ「考える会」
  2. なぜ勝てる?筑波大“ジャイキリ”の秘密
  3. 渡邉選手インタビュー「全力で頑張る姿見て」
  4. みほちゃん広場、2年目
  5. ママ向けプログラミング教室開講
注目の記事
  1. 全国の窯元の陶器がそろう第17回牛久全国大陶器市が、9月24日(日)まで牛久市久野町の牛久浄苑・牛久大仏特設会場で開かれている。
  2. サッカー天皇杯で大学勢唯一の4回戦に駒を進めた筑波大。9月20日(水)の大宮戦に勝って8強入りすれば、Jリーグ発足以降初の快挙となる。初戦からYS横浜(J3)、ベガルタ仙台(J1)、アビスパ福岡(J2)と立て続けにJクラブを破る「ジャイアントキリング」を演じた強さの秘密は、一体どこにあるのか。
「常陽リビングニュース」最新記事
  1. 9月23日から 秋バラまつり
  2. 「島田遍井齋一門展」開催中
  3. 9月23日「tact祭2017」
  4. 「霞ケ浦横断サイクルーズ」参加者募集
  5. 「i-works1.0心地よい居場所のあるすまい。」
つくばスタイルBlog
つくばエクスプレス沿線地域の魅力あるライフスタイルや地域情報をお届けします。
茨城イベントカレンダー
「常陽リビングニュース」アクセスランキング