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2015年07月27日(月)

「市民の足」と共に10年

全国唯一、ボランティアが乗車 土浦・キララちゃんバス

中心市街地の活性化などを目的に2005年に運行を開始した土浦市の「キララちゃん」バスが2015年3月で10周年を迎えた。市民目線の柔軟な発想を生かそうとNPOまちづくり活性化土浦(大山直樹理事長)が運営母体となり、全国のコミュニティバスで唯一ボランティアが同乗したり市内加盟店での買い物で地域通貨券(100キララ券)を発行するなどユニークな取り組みが評価され、バスに乗るのを楽しみに待つ常連客も増えている。

中心街ににぎわいを


かわいらしい「キララちゃん」のイラストが目を引く

コミュニティバスは土浦市の中心市街地活性化基本計画における「バス交通の充実」を背景に、高齢化社会や環境問題に配慮して公共交通機関の利用促進を図り、市街地への集客力を高めようと2001年4月に市や商工会などが1回目の検討会を開いたのが始まり。

以後、コミュニティバスでどのような街づくりを進めるのか、その運営方法、課題、モデル路線視察など約100回に及ぶ検討会を重ね、3年後に実行委員会を発足。そして、運営に当たるNPO法人を04年7月に設立し、構想から4年目の05年3月に試験運行がスタートした。

路線はAコース「市民会館循環」とBコース「市役所循環」、Cコース「霞ヶ浦循環」の3つで、1日計14便。停留所は各コース約30〜40カ所。運賃収入と広告収入、市の補助金、商工会議所支援金ほかで運営し、バス車両の保守・管理は関東鉄道に委託している。

「最初は不慣れな失敗もありました。とにかく知ってもらい、乗ってもらうことに四苦八苦でした」とNPO法人まちづくり活性化土浦事務局長の小林まゆみさん。利用者の多くを60代以上の高齢者が占めることから一般の路線バスとの違いやシステムを理解してもらうのに時間を要し、そうした説明を住宅街の細い道を走らせる運転手が一人で行うには負担が大きいことから考案したのが、ボランティアの同乗だった。

ボランティアの活躍


駅で降車客に手を振るボランティアの岡田昭雄さん

地域情報紙でボランティア募集を呼びかけると20代〜60代の男女計12人の応募があった。顔ぶれは定年退職した男性や仕事を持つ女性、主婦などさまざまで、そのうち一人の女性(当時38歳)は「バスに乗ってみたい、何だか面白そう」と応募。

張り切って乗車した初日、バス停でシルバーカーにより掛かかって待つおじいさんの姿を見つけてバスから降り、おじいさんの手を引きシルバーカーを運び入れながら座席に誘導。土浦駅に着いて再びおじいさんの手を引き一緒に降りたが、おじいさんはしばらく立ち止まったままバスを見つめ、バスが動き出すと笑顔で小さく手を振ってくれたという感激のエピソードを記録に残している。

その後、メンバーは多少入れ替わり現在は6人。その中の岡田昭雄さん(71)と阿部千代子さんは10年経った今も活動を継続している。

岡田さんは大手デパートを定年退職し、生まれ育った土浦の街が昔のようににぎわってほしいとボランティアに応募。時に体調がすぐれないこともあるが「終わるころには気分もスッキリ。元気になれる」という。

現在は週1回、2便に乗車し、車内の安全に気を配りながら乗客の問いにもてきぱきと対応。高齢者が降りる時は先にバスを降りて手を貸し、「ありがとうございました」と会釈して客を見送る。

「しかしバスですから時間は厳守。運転手に迷惑をかけず、遅れないよう心掛けて活動しています」と岡田さん。定年当初はさまざまなボランティアでスケジュールを埋めたが、今はバスボランティアを優先。

「できれば一生続けたい」と健康づくりのためジムに通い、時には趣味の手品をバスで披露することもある。

市民の「憩いの足」に

乗車料金は大人100円、子供50円のワンコインを10年継続してきたが、消費税増税や路線バス運賃との公平性、市の補助金削減など諸般の事情で今年9月24日から大人150円、こども80円に値上げされる。

かつて市営プールがあったころは夏休みのバスは親子連れでぎっしり埋まり、今秋からは土浦市役所の駅前移転でコース名が一部変更になるなど街の変化でバスも変わる。それでも「キララちゃんバスが大好き」という孫と共に毎日のように乗車する市民もいる。

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