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2009年2月9日(月)

振り込め詐欺 なぜ減らない?

必ず誰かに相談 家族で話し合いも


08年の振り込め詐欺被害額は全国で約275億円、県内では約5億3500万円。これだけ世間を騒がせ、警察や銀行も注意を喚起しているのになぜ被害はなくならないのか―。手口の巧妙化もさることながら、被害者の大半は「自分は大丈夫」と信じていた。つまり、誰にでも起こり得る落とし穴がそこにある。その一つに家族のコミュニケーション不足はないかなど、改めて現状と対策を見つめ直したい。


ロビーで声掛けをする銀行員

つくば市のAさん(43)宅に警察を名乗る男から電話がきたのは04年の夏ごろ。「あなたの夫が交通事故を起こし相手の女性にけがを負わせた。すぐに30万円を振り込めば示談にする」との声は説得力があり、さらに電話を代わった夫とおぼしき男は泣いて謝るばかり。その声を夫の声と信じ時間に余裕がないことを強調されるとAさんはたちまち冷静さを失い、示談金を工面しようと実家の母に電話した。一瞬、母も驚いたが、たまたま遊びに来ていた母の友人がおかしいと気付き、本人の職場に確認の電話をするとそんな事実はなく事なきを得た。「私のそばで電話のやりとりを聞いていた義母がおかしいと忠告してくれたのに、何言ってるの!と逆ギレするほどパニックでした」とAさん。もちろん、振り込め詐欺のことは知っていた―。

昨年、県内であった犯行手口は「オレオレ詐欺」が41%と最も多く、「痴漢してしまった」「会社の金を使い込んだ」など第三者には相談しにくい内容を巧みに演じ、面子を気にする家族の心理を突く。「被害者のほとんどが振り込め詐欺を知っていますが、パニックに陥ると『お金で家族が助かるなら』と後先考えず振り込んでしまうようです」と県警察本部捜査二課の永島利晴さん。「今すぐに、きょう中に振り込め」という話なら振り込め詐欺と疑って間違いない。まずは冷静になり、家族や友人、警察に相談することが大事。

県内の被害者は50歳以上が全体の66%を占め、電話が掛かってくる時間帯は銀行の営業時間や家族がいない日中が多い。最近は融資保証金詐欺や架空請求詐欺、還付金詐欺も多発。さらに不景気に伴い中小零細企業を狙った融資保証金詐欺の増加や「定額給付金」に関した新たな手口も懸念されている。

「官公庁がATMを使って還付金を返金することはありませんし、身に覚えがない請求は警察や消費生活センターへ連絡してください」と永島さん。

被害防止に向け金融機関でもさまざまな取り組みを進めている。常陽銀行では声掛けの取り組みに加え昨年8月からATMコーナーでの携帯電話使用を禁止したほか、ATMで振込みを行う場合「振込み」ボタンを押すと振り込め詐欺への「注意喚起画面」が表示されるようにした。また、窓口やロビーでは苗字が異なる個人口座への多額の振り込みや慌てた様子の客に対し必ず声を掛けて振り込みの目的を聞き、詐欺が疑われる場合は確認を促すよう努めている。実際に防止した例として、窓口で200万円を振り込もうとしていた客の慌てた様子から行員が事情を尋ねると「息子が会社の金を使い込み、すぐに200万円戻さないと監査が入って会社をクビになる」とのこと。行員が振り込め詐欺の可能性を指摘し、息子本人と連絡を取って詐欺と判明した。このような例が各支店で何件もあるが、行員の声掛けに応じられないほど混乱しているケースも多いことから地元警察署と連携して被害の水際防止を強化したいとしている。

警察は振り込み口座や被害者にかかってきた電話番号をもとに捜査を行うが、近年はインターネットなどで闇売買されている別人の通帳や携帯電話番号を駆使して身元を隠すため、検挙は難しいという。さらに、銀行ATMでの警戒を強化すると郵便局の小包サービス「エクスパック500」を悪用するなど手口は多様化し、いたちごっこが続いている。

最終的には自己防衛しか道はないが、いったんパニックになるとなかなか冷静にはなれないのが一般的。精神保健福祉士・浅井和幸さん(つくば市)によれば「時間を置くことが一番」。それも、普段から興奮した時に自分なりに落ち着く方法を身に付けているといざという時も習慣的に落ち着けるという。「例えば水を飲む、『ゆっくり考えろ』と自分に言い聞かせる、友人に相談するなど。特に振り込め詐欺対策としては何でも話せる友人がいると心強いし、被害を想定して家族でシミュレーションするのも有効だと思います」。

確かに日ごろから家族と話し合っておけば防げる場合もあるはず。まずは慌てず本人に確認し、急いで振り込まないことを肝に銘じよう。

 

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