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2008年9月8日(月)

宇宙を知って地球の悲鳴が聞こえてきた

子ども宇宙サミットに参加した財団法人日本宇宙少年団つくば分団の5人


地球を守るために子どもたちが意見を出し合う「子ども宇宙サミット」がこのほど北海道苫小牧市で開催され、日本宇宙少年団つくば分団(石塚光政分団長)から5人の小中学生が参加。宇宙から見た地球環境をテーマに、温暖化対策や環境保護について世界5カ国から集まった子どもたちが議論を交わし、改めて地球の大切さや地球の危機を実感。美しい地球を守り続けるため、今できることを世界に向けて呼びかける。


青いTシャツは活動時の制服。前列右から阪口君、久保友汰君、正田君、後列右から久保漱汰君、石塚分団長、平原君

子ども宇宙サミットに参加したのは、つくば市立谷田部東中学校2年生の久保漱汰(くぼそうた)君(14)と同東小学校5年生の久保友汰(ゆうた)君(11)、阪口友貴(さかぐちともき)君(11)、同桜南小学校6年生の正田真悟(しょうだしんご)君(11)、そして石岡市立園部小学校5年生の平原全(ひらはらぜん)君(10)の5人。

同サミットは北海道洞爺湖サミットに合わせて開催され、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の技術者や研究者による宇宙の話に耳を傾け、星出彰彦宇宙飛行士からはビデオメッセージが寄せられた。同席したのはオーストラリアやインドネシア、ツバル、韓国、香港から参加した子どもたち。互いに国際交流を深めながら国境を越えて地球環境や宇宙への思いを一つにした。

正田君と友汰君の心に残ったのは、温暖化で海に沈む危険性が指摘されている南太平洋の島国・ツバルの現状。同国から参加した13歳の女の子は空と陸から撮った写真を見せながら海面上昇が深刻な問題になっていることを訴えた。

そんな島の現状に「地球環境を守るためにこまめに電気を消すことを心掛けたい」と心に決めたのは友汰君。「今までは地球温暖化の実感があまりなかったが、本当に大変なんだということが分かりました」と話す正田君は、地球が酸性雨や砂漠化などで危機にひんしていることを多くの人に分かりやすく伝えるため、オリジナルの地球儀を作り発表。子どもたちは、地球温暖化対策や環境保護について今どんな問題が起こり、そして具体的に何をすべきかについて討論した。

その後の分科会では「環境問題で失うもの」「人間にできること」「宇宙に期待する役割」「科学技術の役割」「子どもの役割」などについて意見交換。その意見を取りまとめた提言文を洞爺湖サミットに提出した。


各国から42人の子どもたちが参加した子ども宇宙サミット(5月23日〜25日)

久保漱汰君と阪口君、平原君は宇宙サミットの様子をリポートするユースリポーターとして取材に奮闘。「リポートした内容をまとめるのが大変で、次の朝少し寝坊して朝食を食べる時間がなくなってしまった」と少し残念そうだった阪口君は、「27年間も干ばつが続いているオーストラリアの現状を知り、電気やガスを節約して今問題になっているサンゴの白化を無くしてきれいなサンゴを取り戻したい」とリポート。また漱汰君は、分科会でインドネシアの森林の現状に関する議論を聞き、「人類にとって一番大切なものは地球の環境である」とまとめた。平原君は会場のあちこちで写真を撮り、子どもたちにインタビュー。それぞれの活動をまとめてサミットレポート壁新聞「子ども宇宙新聞」に掲載し、インターネットで世界に配信した。そして5人は「外国の子どもたちはより真剣に環境保護について考えている」と、強く実感した。

文部科学省認可法人の日本宇宙少年団は1986年につくばで結成。全国各地に123分団が存在し、団員数は約4000人を超える。幼稚園の頃から宇宙と地球について知るのが大好きだった正田君は、半年前に日本宇宙少年団つくば分団に入団。一方、宇宙にはあまり興味がなかった久保漱汰君は友人に誘われて入団、今年6年目を迎えた。その兄の影響で友汰君も宇宙が好きになった。平原君は同団の理事長で漫画家の松本零士さんの漫画を読んで子どもが主人公で地球を守るストーリーに心を奪われ、宇宙に興味を持った。あこがれの若田光一さんや本部団長でもある毛利衛さんから宇宙の話を聞けたことがうれしかった―と話す阪口君は、入団するまでは宇宙の存在に半信半疑だった。しかし、天体観測で宇宙を確認できたことで関心が広がった。

つくば分団は小学生を中心に75人の団員が紙飛行機や火薬使用モデルロケットの製作、天体観測、宇宙食教室など毎月一回の定例活動を実施し、宇宙や科学に関する教育活動をしている。

【 お詫びと訂正 】 当記事において、初出時に毛利衛さんの名前を誤って記述しておりました。正しくは現在掲載中のものとなります。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びするとともに、謹んで訂正させていただきます。(2008.09.13)

 

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