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2008年3月24日(月)

サッカーで人とまちに活力を

元サッカー選手 苫米地 健一(とまべち けんいち)さん


つくば市の苫米地健一さん(31)は、サッカーJ2の水戸ホーリーホックなどで活躍した選手。現役時代は厳しいプロの世界ならではの真剣勝負に臨み、海外のベルギーリーグにも挑戦して地域一体でサッカーを応援する人々の姿に感動。その感動を持ち帰り、誰もが楽しめるサッカー文化を地元茨城に育て、それをサッカー界への恩返しにしようと奮闘している。


「サッカーが子どもたちの生きる自信になればうれしいです」

もっと高いレベルでサッカーがしたい―。そんな思いに駆られた01年、ベルギーリーグで力を試すチャンスが舞い込んだ。

同年3月、群馬県社会人サッカー2部リーグのフォルトナFC(現JFL・アルテ高崎)を退団。水戸ホーリーホックから移籍して入った同チームだったが、安定していた環境とは裏腹に、県2部レベルのサッカーに不満があった。

海外への挑戦は3カ月間限定。ベルギーリーグのロイヤルアントワープなど3チームの入団テストに参加した。リーグ戦がスタートする7月までに結果を出さなければならないため、練習試合で必死にアピール。結局、外国人枠や年棒など契約面がネックになり入団には至らず、チャンスを生かすことができなかった。しかし、街ぐるみでサッカーを楽しむ外国の文化に触れたことは、後の人生を左右する大きな収穫となった。

帰国後、国内で現役続行を希望しチーム探しに奔走したが条件に合うチームに巡り合えず、25歳でやむなく引退することに。「プレーヤーとして真剣勝負に参加する喜びを絶たれ悔いは残りました。喜びをほかに見いだして再び熱くなりたい―。それを今も模索中です」。

小学3年の時に少年団に入って本格的なサッカーを始めた。小柄で当時の身長は140センチ足らず。それでも必死にボールに食らいつきコントロールするプレーで、周囲の大人を驚かせた。中学までは体格・体力面で伸び悩んだが、高校生になって身長が180センチに達すると同級生とも互角になった。

その勢いで牛久栄進高校サッカー部から東北一を誇る強豪・仙台大学サッカー部に入部。全国の有名校出身者が集まる部員120人のエリート集団で、Aチーム(1軍)からDチーム(4軍)まであり(A〜Cチームは大学リーグ、Dチームは地域の社会人リーグに登録される)、最初Dチームに入ってAチーム入りを目指した。Dチームでは社会人日本一を決定する試合に出場。カシマスタジアムのピッチに立ったが、左足前十字じん帯断裂で負傷退場。けがの治療とリハビリに6カ月を費やし、万全のコンディションになるまでに1年を要したが「ボールをける喜びとサッカーができる楽しさを実感。ますますサッカーにのめり込むきっかけになりました」。

大学ではチームメートから学ぶことも多く、良い所はどんどん吸収。技術より自信があった体のバネや走力など身体能力に磨きをかけた。J1・川崎フロンターレのDF箕輪義信選手は同級生で、共に練習でしのぎを削りながら技術アップを図った。

やがて「プロのピッチに立ちたい」と思うようになり、大学4年の時にヴァンフォーレ甲府と水戸ホーリーホックの入団テストを受けた。99年、大学卒業と同時に当時JFLだった水戸ホーリーホックに入団。開幕スタメンで15試合に出場し3得点の成績。J2に昇格した翌シーズンもピッチに立てると思っていたが、監督の戦力構想から外れ出場機会がなかった。「プレーが安定してなかったのが反省点。アルテ高崎に移籍してチャンスが広がり、最終的には海外にも挑戦できたのはラッキーでした」と振り返る。


リフティングの手本を見せる苫米地さん(イワイフットサル場で)

現役引退後何も手に付かずにいたところ、知人を介して体育スクールのサッカー講師に。自分にできるのは「地元茨城にサッカーで貢献すること―」。次第にわいてくるその思いは、つくばFCが05年にオープンしたフットサル場のマネージャーを任されて固まった。そして昨年、それを縁に意気投合した友人の紹介でイワイフットサル場(坂東市)のマネージャーに転職。取手市の系列店「オラフットサルパーク藤代」のマネージャーも兼任している。

「サッカーだけはブレずに気持ちのど真ん中にあります。生活基盤も安定してきたので、これからはサッカー普及の目標に走っていきたい」と、来る4月には取手市にJr・ユースチームとジュニアサッカースクールのリオブリーロFCを発足する。

今も脳裏に浮かぶのは、ベルギーの人たちのサッカーに対する熱い思い。どんな田舎まちにもスタジアムがあり、休日には地域一体でひいきのチームを応援する。その様子は心底楽しそうで活力もあった。「サッカーに限らずスポーツを通してまちを愛する気持ちを育てたい」。人生第2のピッチでそのゴールにシュートする。

 



 

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