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記事配信 [2008-01-22]
 

「つくば」だからラジオが楽しい

コミュニティーFM「ラヂオつくば」 〜 5月開局目指し準備進む

「学生を元気にしたい」「いざという時、確実に使える情報発信ツールを構築したい―」。まったく別のところでそんな思いを膨らませていた防災科学技術研究所研究員・増田和順さん(41歳、下妻市)と筑波大学大学院准教授・足立和隆さん(50歳、東京都)が「ラジオ」というキーワードでつながったのは昨年夏。互いの不足部分を補うこの出会いが手探りだったラジオ局開局に拍車を掛け一気に加速。「つくばでしか聞けない、つくばらしい」コミュニティーFM局「ラヂオつくば」が5月の開局に向けて走り出した。


仮スタジオで放送準備をする(左から)植田さん、足立さん、増田さん

「ラジオなんて聴く人いないよっていうのが大方の反応。でも災害の時はどうでしょう。特に災害弱者といわれる高齢者や障害者まで幅広く情報を発信するにはラジオが一番です」

増田さんは、つくば市職員だったころ消防本部からの火災情報を伝える「災害通知メール」のシステムを開発した。しかし認知度は中心市街地にとどまり、パソコンや携帯で情報を得るそのサービスが最も情報を必要とするお年寄りの多い周辺地域で使われない。その現実と、実際に災害が起きたときアクセスが殺到してシステムがパンクするのではという不安にITサービスの限界を感じていた。

実際、そうした実例は転職した防災科学技術研究所で災害リスクや地域コミュニティーについて研究する中、各地の被災地に出向いて何度も見聞きしている。では何が一番有効かといえば、被災地で場所も年齢も選ばず誰もが気軽に情報を得るツールとして活躍しているのが、ラジオだった。

「つくばにもラジオ局が必要かも―」。そんな思いをつくばエクスプレス(TX)開通が後押しした。TXで筑波山登山にやってくる人たちに、その日の天気や景色、災害時の避難先などをリアルタイムで伝えれば筑波山の魅力はきっと倍増する。そしてなにより、中心街と周辺地域で温度差があるつくば市民が情報を共有するプラットホームになるのでは―。開局への思いが膨らんだ。

「とりあえず、できることから」。すでに放送している県内のミニFM局に出向いてノウハウを教わり、無線装置など最少限の機材を入手。「ラヂオつくば」と称して昨年つくば市で開かれた茨城ゴールデンゴールズの試合会場で生中継を試みたり、まつりつくばでもスタジオを開設し好評を得た。

「手応えは感じたんですが、どうせやるなら途中で挫折したくない。おもしろい内容にしたい。エリアを広げたいなど思いは募り、なかなか次に進めなくて」。県内のミニFM局が次々に姿を消し、片手間ではできない運営の難しさや行政との協力体制の必然性を痛感する一方、40近くものコミュティー放送が行われている関東に空いている周波数はないだろうと足が鈍っていた増田さんの前に、昨年8月、強力な助っ人が現れた。

「ネットで増田さんの活動を知りさっそく連絡を取りました。私のほうが助けられたという気持ちでした」と筑波大学大学院准教授の足立和隆さん。足立さんのラジオ構想は2004年から始まっていた。

当時、学生の生活指導の立場にあった足立さんは、懇談の席で「最近の学生は元気がない」との声に「じゃラジオ局でもつくろうか」と提案。軽い気持ちの発言だったが、事は前に進み大学内の社会貢献プロジェクトに応募して計150万円の資金を得た。

空いている周波数を探すには十分な資金だと思ったが、実際には400万円くらい必要だった。やっと空いている周波数82・4メガヘルツを見つけ関東総合通信局に申請したのが2年前。連絡を待つ間に運営の仕方を考えたが、公務員の立場でラジオ局の仕事はできずNPO法人化も挫折。頭を抱えていたときに増田さんの活動を知った。この出会いで準備は急展開。筑波大学内にアンテナを建てることが決まり、仮スタジオ(つくば市吾妻)でインターネットのラジオ放送を開始。同時に最も重要な資金集めに企業を回りながら「つくばならではの内容にしたい」と番組を検討している。

「時間帯で高齢者向けや子供向け、若者向けなどの内容を考えています。また外国人が多い地域の特色を生かして母国語の放送をしてもらうのもいい。子供たちが寝る時間に童話を朗読をするのもいいですよね。もちろん学生と地域をつなぐのも大きな目的」と足立さん。

秋からの奔走で開設資金は集まったが、年間の運営資金も調達しないと申請は認可されない。その額数千万円。行政の支援も粘り強く交渉し、次々と見えてくる問題を一つ一つクリアしては毎週のように申請に通う増田さんと足立さん。増田さんは3月いっぱいで仕事を辞め「ラヂオつくば」の代表に就任する。もちろん収入は激減。家族を抱えながら覚悟を決めた。そしてもう一人、番組づくりの経験者として準備に参加している植田利浩さん(43歳、守谷市)も会社を辞めラジオに専念する予定。先は見えないが、やりたい夢と希望は大きい男性3人。5月の開局を視野に入れた活動は山場を迎えている。

同放送準備会では現在、出資者(1口20万円、最高10口まで)と協力スタッフを募集している。問い合わせはEメールで。info@radio−tsukuba.net

 

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