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記事配信 [2007-10-22]
 

新米おかみから頼れる母へ

立浪部屋を支える市川美紗子さん

今年8月、東京・両国からつくばみらい市に移転した立浪部屋のおかみ・市川美紗子さん(27)は常総市出身。実家のすし屋を継ぐつもりで修業に励んでいたが、立浪親方(本名=市川耐治さん、39歳)と出会い2004年に結婚。同時に相撲部屋のおかみになった。初めて体験する角界で戸惑うことも多いが、部屋の力士たちときずなを深めながら二児の子育てにも奮闘。来年は4年ぶりに新弟子も入門する予定で、親方との二人三脚は一歩ずつ前進。

おかみになって3年。「おかみさん」と呼ばれることに違和感もなくなり、力士たちの健康管理やメンタルケア、生活力を養うなど母親的な気配りも板に付いてきた。

決して表には出ず、連日訪れるけいこの見学者など来客の接待、経理、事務、親方のスケジュール管理など裏方に徹している。


熱気あふれるけいこ風景

立浪部屋に所属する7人の力士は大半が年下だが、この世界では先輩。教わることも多い。「どーんと構えていればいい」と言う親方の励ましに気持ちを楽にする一方、「天狗になってはいけない。きちんとした言葉遣いと態度を心掛けなさい」との実父の教えを忠実に守り力士たちに接している。

「親方との結婚がなければすし屋を継ぐつもりでしたので、相撲部屋のおかみになるとは考えもしませんでした。父の教えは本当に厳格でしたが、相撲の世界に通じることが多く私の原点です」  

旧水海道市で生まれた三人兄妹の末っ子。父は外食産業や運送業などを一代で築いた実業家で、商売人の娘として厳しくもたくさんの愛情を注がれ真面目で明るく、素直な女性に成長。「小さいころから時間厳守、あいさつ、環境整備、身だしなみを正すのは当たり前なのですが、午後6時の門限はきつかったです。反発する気持ちもありましたが、両親が家族や従業員を大事にする姿を見てきましたので、親の名に泥を塗ってはならないと思うようになりました」。

中学生になったころからすし屋のおかみとして経営に腕を振るう母の仕事ぶりにあこがれ、おかみになることを決意。高校卒業後、「家業を継ぐ前に外の世界を見てきなさい」との父の勧めで新潟県越後湯沢の老舗旅館に就職。住み込みの仲居として早朝から夜中まで走り回り、接客のノウハウを徹底的にたたき込まれた。

同時に、人の心をなごませる旅館のおかみの姿に「いつかこの人のようにすてきな女性になりたい」と人間性を磨き、2年後、父との約束通り修業を終え帰郷。母に付いて経営のイロハを学んでいた21歳の時、ゴルフ帰りに客として店を訪れた立浪親方と出会い、その優しい人柄に引かれ25歳で結婚。すし屋のおかみを志し半ばであきらめることに正直未練はあったが、愛する夫のそばで新たな世界に挑戦することにも意欲がわいた。

夫の立浪親方は大島部屋出身の元小結・旭豊。87年に初土俵を踏み、元横綱・若乃花と貴乃花がしのぎを削った若貴フィーバーの時代に幕内上位で強さを見せ付け、貴乃花から金星を獲得したこともある。俳優の松平健に似た容姿から「角界の暴れん坊将軍」とも呼ばれたが、99年に引退し同門の立浪部屋を継承。大正時代に創設された立浪部屋は、双葉山と羽黒山の二人の横綱ほか多くの関取を輩出した名門。一時は関取不在で低迷していたが、06年1月にモンゴル人力士の猛虎浪(もうこなみ)が十両に昇進し、新入幕目前まで番付を上げている。

結婚後、新婚生活もそこそこに両国で力士たちとの共同生活がスタート。親方と出会うまで相撲にはまったく興味がなく、古い伝統やしきたりを重んじる世界で力士たちとどう接したらいいのか、そして寝食を共に相撲に明け暮れる親方と弟子の関係に、最初は戸惑うことばかり。力士たちに受け入れてもらうには、信頼されるには―。あれこれ悩んだ時に、いつも頭に浮かぶのは父の教え。「父が実践していた店のスタッフに気持ちよく働いてもらえる気配りやコミュニケーションは、力士たちとの共同生活でも同じ」。


美紗子さんの奮闘ぶりに「しっかりしているし一生懸命」と立浪親方

今では力士たちとのやり取りもスムーズになり、掃除の仕方や無駄な出費を抑えることなど精神面の成長にわが子のように心を砕く。そのかいあって、2歳の長女と1歳の長男の子育てでおかみ業に専念できない時は、力士たちが頼もしく切り盛りしてくれる。

今年8月、新弟子入門に備え今まで以上に相撲と子育てに専念できる環境を求めつくばみらい市へ。わずか20坪足らずでひしめき合っていた両国の部屋とは打って変わって、約170坪の敷地に2階建ての母屋と別棟のけいこ場。母屋には鬢(びん)付け油の香りが漂っている。娯楽室やウッドデッキは力士たちがリラックスできるようにと美紗子さんの意見を取り入れた造りだが、来客をもてなす場としても重宝している。

家族は親方一家と力士、呼び出しの計12人に、再来年入門する常総市の中学2年生が加わった。また、来年には3人の新弟子が入門する予定で、かつてのような強い横綱輩出を目指す親方の指導にも一層熱が入る。

「相撲部屋のおかみさんて一見華やかに見えますが、実際は主婦業の延長。まだまだ未熟ですが、力士たちは番付がすべての厳しい世界に貴重な青春時代を懸けるわけですから、悩みや不安を少しでも理解できるよう頑張りたいです」。部屋を守る強さと優しい母の顔が交差する。

 

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