つくば市北条商店街の新しい特産品として誕生した「北条米(マイ)スクリーム」。その名の通り同市名産の「筑波北条米」を使ったアイスクリームで、モチモチした食感とさっぱりした味わいが特徴。
考案したのは筑波大学大学院人間総合科学研究科の井上美菜子さん(25)ら学生有志による「チームごじゃっぺ」。2007年夏の北条祇園祭りで販売したところ好評を呼び、地元商店主や学生らが同年に発足した「北条街づくり振興会」が本格的な商品化をスタートさせた。
当初は学生の手づくりだったが、生産量を上げるため小美玉市のふるさと食品公社に製造を依頼。「チームごじゃっぺ」も何度も工場に足を運び、手づくりの味に近づけるために材料の配分を試行錯誤。その結果、米の配合を約3割にし、砂糖は米の優しい甘味を損なわないよう控え目にした。
2008年11月の本格発売後は品切れも続出する人気ぶりで、昨年春には「さくら味」、夏には「ブルーベリー味」など地元食材を生かした期間限定の新フレーバーも開発した。北条大池の桜並木にちなんだ「さくら味」は桜の塩漬けを練り込んでほんのり桜が香り、「ブルーベリー味」はつくば産ブルーベリーをふんだんに使用。甘酸っぱい果肉の食感も楽しめる。
「この期間は授業以外のすべてを米スクリームに注ぎました。学生ののりで始めたことですが、商店街の目玉になってうれしい」と井上さん。プレーン1個300円。「さくら味」「ブルーベリー味」1個350円(今年は販売終了)。北条ふれあいの館岩崎屋など商店街6店舗で販売。