

耕さず、肥料・農薬を使わず、雑草や虫と共生する「自然農」。つくば市の小松学さんの畑は一見雑草だらけだが、そこでは野菜も負けじと育っている。
自然農との出合いは6年前。農業のイメージを覆す自然のたくましさに感銘を受け、サラリーマンから一転して就農を決めた。「雑草の中でも野菜がちゃんと育つから面白い。環境にも人にも優しい農業です」。
「耕さない」のは、土の中を張り巡る草の根が田畑を耕してくれるから。根の周囲には微生物が多く生息し土の活動が活発になるため、草が生えても根ごと抜かず、伸びた部分を鎌で刈るだけ。根が腐ると水や空気の通り道になるため、耕さなくてもやがてフカフカの土になる。そして、刈り取った草は土の上に敷いておけば土に還り肥料になるというように自然の営みに沿って手助けする。機械も使わず少量・多品目で年間約100種も栽培している。
施肥しない分成長には時間が掛かるし大きくは育たないが、苦味、辛味、香りなど野菜のうま味が凝縮され味は濃く力強い。最近はレストランなどから引き合いもあり、仲間と一緒に市場を開くなど徐々に自然農の根を張り巡らせている。